姿は見えないけど

千世 護民

第1話

 早速目覚めると枕元にそれ《プレゼント》がある。待ちきれずに着替えも忘れて箱の包装紙をびりびり破く。

「おはよう。」

母の声が聞こえた。

「開けていい?」

僕がそう聞くときにはすでに箱のフタは半開き。

「いいよ。中身を見て」

中身は確かに僕の欲しかったもの。でもどうしてわかったんだろう?まあ、いっか。サンタさん、ありがとう!大事にするね。

そうサンタさんと心の中で約束し、プレゼントを抱き抱えたまま朝食へと向かう。

一年に一度、いい子にしたからもらえたんだ。今日は月曜日だから友だちにも自慢しにいこう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

姿は見えないけど 千世 護民 @Comin3

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ