30行目-40行目 異心伝心
あの日、君を幻滅させたから僕は空中飛行の計画から外された また本屋の前
明かりは点いてる 自動ドアも動く 僕は客だから入店できる深夜零時過ぎでも
『家出マニュアル』の続きを読んだ 優秀な追手は忘れた頃にやってくる
狛犬のような面をつけた警官が窓ガラス越しに見えた 温和で邪悪な目が見えた
近くには下りのエスカレーター 持久走を歩いていた僕に何ができるというのだろう
都営地下鉄大江戸線より長い時間をかけて着いたのは本屋の地下フロア ではなく海
長い夢を見ていると海岸線を象がのっそり歩いているのも自然に思えうわなんだこれ
どの段階で寝落ちたのかわからないけど、象に乗って手を振っているのは君だよね?
僕は声を出せなかった 君も口元でバッテンを作った 海の魔女に会話を封じられた
君が大人にならなくて本当に良かった あの葬式でちゃんと祝えなくてごめん
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます