21行目-30行目 暗夜光路
珈琲って言ったのに出されたのは温かくてたっぷりのココア それとサンドイッチ
君のこと嫌いになりたかった今ここでクズみたいに身勝手に君を嫌いになりたかった
昼休みのサンドイッチの味はどんなだったろう 君は午後ティーばかり飲んでいたね
財布を出すと老店主は手で遮った 青色のパスポートみたいな手帳
「これを見せればどこにでも泊まれる」「金閣寺でも?」「金閣寺でも」
観光客がまとめて誘拐されたみたいな大通り あと何度曲がれば正しい道へ行けるの
柳の植わった水路沿い 開けっ放しの飲食店 泥棒すら眠っているのかこの街は
君に質問してはいけないことを僕は聞いてしまった 生まれかわったら何になる?
「この監獄から脱獄しようって話してるのにあなたはまたここに収監されたいの?」
だって、僕が僕ではないステキな何かになれたら、今度こそ君と生きられたらって、
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