第121話

「アーちゃん、アーちゃん! こっちこっち! 」


 笑顔のルナに手を引かれて花畑に入る。


 視界が色とりどりの花でいっぱいになる。


 花の香りが凄い。


 目の前のルナも花のように笑っている。



「アーちゃん、いっ~くよ~! 」


「お、おい。ルナ! 」


 ルナに手を引かれて一緒に「クルクル」と回る。


 俺たちに合わせて色とりどりの花びらが舞っている。

 

 目の前のルナは、楽しそうに回りながら笑っている。



「! ちょ、ちょっ、ル……! 」


 でもな、ルナ。


 ルナが「クルクル」回ると……

 


「んぎゃ! 」


 ほらぁ、やっぱり。


 目が回ったのか、足がもつれたのか、ルナが派手に転んだ。


 俺もルナに引っ張られて勢いよく倒れてしまった。


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