第100話

「良かったな、ルナ」


「うん! えへへ」


 満面の笑みで喜ぶルナ。照れくさそうに髪の毛を触っている。


 そんなルナにおばさんが近づいて、耳元で何か言うのが見えた。



「アレクスちゃんと家族になる日は遠くなさそうだね。応援してるよ」


「……」


 でも距離があるのでよく聞こえなかった。


 おばさんが離れると、顔を真っ赤にして下を向いているルナがいた。



「? ルナ、大丈夫か? おばさんに何を言われたんだ? 」


「大丈夫、大丈夫。えへへ」


 嬉しそうに女の子のほっぺたを「ムニュムニュ」しているルナ。



「ほねえちゃん、くふぐったいよ~」


「えへへ、えへへ」


 嬉しそうな感じだから、まぁ、変な事を言われたわけじゃなさそうだ。


 とりあえずルナは放っておいて、おばさんたちとの話を続けるか。

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