第20話

 紅茶を飲み「ふー」と一息。


「美味しかったなぁ。またこれ作ってくれよ」


「いいけど、今回は特別だよ。本格的に冒険に出たら次の町にいつ着くとか、何があるかとか、わからないんだから」


「まぁそうだよな」


「でも色々考えてるか楽しみにしてね」


 その言葉にアレクスは喜び「やったー」と叫び上機嫌で紅茶を飲んでいる。


 いつの日か母が教えてくれた、「男の子なんておいしいご飯を出せばいちころ」の教えに心から感謝して、ルナは残りのルナバーガーを食べた。


 食事を食べ終え片付けをしてまた歩きだした二人。


 お腹がいっぱいになって眠くなったアレクスは、大あくびをしながら歩いている。


 ルナはそんなアレクスを見て笑いながら横を歩く。


 順調な冒険は続く。

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