俺の定義する「若者」について

徳川幕府が間もなく消滅の時期を迎えた幕末の京都、江戸において、裏切り、策謀、暗殺、剣林弾雨の中を生き延びた維新の英雄たち、彼らに対して最後まで抵抗した幕府の勢力。朝起きてご飯を食べたら敵に襲われるかもしれぬ世界、【死が身近にあった。いつ死んでもおかしくなかった】そんな時代を生きた彼らを


「大人」の世代としたら、今の時代の人は筆者も含め「赤ん坊」「乳幼児」となる。

今の政治家は実年齢に敬意を表して若者と定義しているに過ぎない。


我が国では開国依頼、明治、大正、昭和と戦争が続いた。太平洋戦争で大敗し、戦後間もない時期、戦後日本独立のために戦った獅子達、吉田茂の学校に通った田中角栄、池田隼人、佐藤栄作ら強い志のあった政治家らと違い、親のコネと財産だけで成り上がった今の政治家諸君らは「政治家、民の代表」と定義できるレベルのものではない。


よいか? 新札に誰のお顔が書いてある? 渋沢栄一さんだろうが。

栄一さんの激動の人生をTVドラマでもなんでもいいから知ってみなさい。

渋沢家のいとこの皆様、長州薩摩の豪傑たち、一橋家の面々、徳川慶喜。

どれだけ多くの人が栄一さんと出会い、その偉大さを評価したことか。

今の政治をしてる連中など、【渋沢栄一の髪の毛一本の価値すらない】と知れ


学校で習う歴史の授業は無価値だ。年号暗記をしても人物の名前を知っても歴史の事実は分からない。歴史とは物語そのものだ。自分の人生を振り返っても多少の物語にはなるだろう。たとえそれが乳幼児の歴史だとしても。


「俺は学生時代に世界史が得意だった」

と得意げには話す男がいたとする。俺はこう質問する。


「ナポレオンはどんな人物だったのか答えてみよ」

「う……生まれたのがコルシカ島で…〇〇年で皇帝となり…」


おそらくそれくらいの知識しかないはずだ。

年号とか、生まれた場所などスマホで3秒で調べられる

そんな知識に価値はない。


ナポレオンは第一執政と呼ばれる地位に就いてフランスの最右権力者となった。

彼の前にはジャコバン派(山岳派)のロベスピエールが独裁政権を敷いていた。

ナポレオンはエジプト遠征をして失敗に終わったが、ロゼッタストーンを発見した。ナポレオンには有能な部下がたくさんいた。将軍ミュラ、ドゼー、ダブー、マッセナ、ネイ、スールト、参謀総長ベルティエ。


( ゚Д゚)

「な、なんだよそのなオタクな知識、どうせ役に立たねえよ!!」


以上の知識は、おそらく大学センター試験でもほとんど通用しない知識かもしれないが、人生では必要な知識だ。これらを「オタク」「雑学」と切り捨てるのは危険だ。本当に必要ない知識とは広く浅く学ぶ学校教育のことを指す。


以上で俺の列挙した内容から、以下のことを学ぶことができる。


ナポレオンには有能な部下がいたので常勝神話を作ることができた。

強い組織には将軍の右腕となって働く有能な2番手、3番手が常に存在する。

これは歴史の常であり組織論の基本である。


投資のヒント → 大企業の取締役会にも社長以外に有能な人物がいるかどうかをしっかりと判断して議決権行使したい。ソフトバンク、ブリジストン、ホンダ、ニデックなど偉大な企業には必ず超優秀な「ナンバーツー」「社長の右腕」「社長のできぬ分野の達人」が存在していることが明らかになっている。


ナポレオン軍によるエジプト遠征でも軍事的な支配には失敗し、最終的に2万を超える大部隊の撤退となってしまったが、ナポレオンは考古学者、数学者、天文学者、言語学者をエジプトに同行させたので、古代エジプトに関する研究が100年以上進んだとされている。ここからエジプトを物理的に軍事占領できなくとも学術的な意味はあったとみることができる。


投資のヒント → 株を売った買ったで、年単位で売買する意味がない。

配当を得る。増配を得る。自社株買い。新製品の開発や工場の増設などの恩恵で株価を上げる。株の売却など狙わずとも、利益を得る方法がいくらでもある。

また長期保有することでその企業の研究者になれる。


ナポレオンは軍師である以前に、数学者であり歴史家であり、法律家でもあった。

殺戮と破壊しか能のないモンゴル軍(大蒙古帝国)との違いが明らかである。

ナポレオン・ボナパルトほどの大天才を俺は他に知らない。

レオナルド・ダビンチのように、画家である他には天文学、数学、医学に精通していた例もあるが、彼は国家の最高権力者の地位ではないし外国軍との戦いにも参加してない。


ナポレオンは多才である。永守重信さんも多才である。

永守さんはモータの権威であり、製造業の管理者として卓越しており、営業力、

開発力、生産能力について非凡。高校生の時から塾講師であり、株式投資家でもあり、財務分析の達人となった。その能力を企業買収の際に生かしている。経理簿記の達人でもあるから、ニデックの財務をいくら分析しても不備がないことがわかってしまう。


本田宗一郎は、自動車の開発と製造と修理の天才だったが、経理が全くできなかった。資金管理はできなかったのでホンダが一時倒産寸前にまで追いつめられるが、その時になって相棒の藤沢武夫さんにその分野を頼った。藤沢さんは営業の達人でもあった。


企業の事業ポートフォリオも、幅広く分散していて利益を補完し合う形が理想である。ソニーG、ニデック、総合商社、富士フィルム、日立製作所などが思い当たる。


筆者は株式投資家であるが、債券、不動産、為替の知識、運用術も心得ている。

PFを運用、作成するファンドマネージャー、証券アナリストとしての技量も持つ。

製造業、倉庫業、家業で農作業での肉体労働の経験もある。持続的な体力を得るための筋肉トレーニングについても自分の経験から一過言ある。


経済学、経営学、マクロ経済、外交、近代軍事、世界史、日本史、法律、英語、

スペイン語、旧約聖書、新約聖書、コーラン、およそ文系の学問とされるものは幅広く学んだ。趣味においては、オーディオ、アウトドア、野鳥観察、西洋美術、西洋古典音楽、ジャズ、クラシックロック、日本の歌謡曲、漫画、アニメなど幅広い。


英語が分かるようになると、自分の頭に別のチャンネルができる。

コーランを読み込むと、自分の頭に別のチャンネルができる。

【自分と全く異なる考えを持つ人の発想が理解できるにようになる】


英語に関しては、日本から出ずとも全く異なる人種の考え方が手に取るようにわかってしまい、今までの閉塞的な世界観から解放されるようになる。俺がこの感覚に至ったのは27歳の時だった。


経営学を学ぶと、コンビニ行った時に在庫の数と店員の人件費に興味がわく。

商品を買う側ではなく商品を売る側のやり方、他のお客の消費動向が気になってしまう。君達も株式投資を通じて多くのことを学ぶきっかけとなったはずだ。、


負ける投資家に多いのが、「投資先企業には期待する癖に、自分自身を鍛える努力は決してしないことだ」会社にいる馬鹿連中もそうだ。「人を悪く言うくせに、自分自身の成績を上げる努力をしない女々しさ」


はっきり言おう。

こういう人間から学べることは何もない。

渋沢栄一さんから学べることは1000も2000もある。


トヨタの生産方式より

「もうダメだ、無理だと諦めるその頭で、どうしたらうまくできるのかを考えろ」


本田宗一郎

「絶体絶命の状況に陥らなければ、発明はできねえよ。

 人は平時の時には何も思いつかねえもんだ」


稲森和夫さん

「もうだめだと思った時、そこからがすべての始まりとなるのです」


筆者もよく人を名指しで馬鹿にするが、実際にどこがだめなのかを具体化し、

どうしたらうまくいくか代案を必ず示す。筆者は何をするにしても具体的だ。


綿密に計画するが、失敗したら必ず次の方法を考える。反省もたっぷりする。

どうしたら良いのか考え続ける。最高の結果を残した直後に最悪の想定をして

自分を浮かれさせないよう注意する。油断と慢心を殺す。

結果的に良い成績を残し続けている。


【なぜなら、歴史の偉人は常に考え続けたからこそ、成功したからだ。

 さらに偉人は逆境の時にこそ誰よりも強い。一度の失敗や挫折でくじけてしまう

 ようなら、そもそも偉人と呼ばれてない。それに強力な運も持っている】


歴史とは歴史絵巻に描かれた人や国家の人生そのものであり、連続して作られる壮大な物語だ。歴史を知ると「長期投資に必要な壮大な時間軸」もまた養うことができる。気を長く持って計画を立てることができる。100年は実は短い。

1年も投資したら長いと考える投資家がいるが、俺には全く理解できない。

昔とはいつか? 吉田松陰先生が「倒幕だ~」と熱烈な政治活動に疾走していた江戸時代の末を指す。


歴史とは【物語を読む】学問である。年号と人物名を知る学問ではない。

ドラマ、映画、漫画、小説などは歴史の勉強に最適だが、作者によっては歴史の研究が足りずに妄想で終わってしまっている残念な作品も見られるので注意が必要だ。


諸君。とにかく本を読むことだよ。1日少しでもいいんだ。寝る前の5分でも。

NHKの朝ドラでもいい。ピッコマなど無料漫画アプリでもいい。

最近の若い人は個人の経験を漫画にする人が多いが、もちろんそれもわるくないのだが、投資のヒントは歴史の偉人の物語、伝記にある。


ドイツ最大の政治家(外交官)のビスマルク

「愚者は経験に学ぶ。賢者は歴史に学ぶ」


テレビを観てぼーっとして過ごすか、疲れてるけどあえて少し本を読むかで、

老後になった時、自分の人生が全く違って見えてきてしまうんだ。

君達も、投資家である前に、歴史の探究者であり、思想家であり、哲学者となれ。


歴史の大波から見れば、誰が総理になっただの、どうせ2年以内に辞める人間の動向などは気にならなくなるものだ。なぜなら誰がやろうと「小物」にすぎないからだ。

「大物」は、大企業の経営者を指す。小物に振り回されるのは中小企業のレベルであり、我々は中小企業ではなく大企業に集中投資をしてることを忘れるな。

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