日経最高値更新。これはバブルではないのだが、個人は売る

一方、日本の個人投資家は1月に9370億円を売り越した。貯蓄から投資への流れを加速させるため、1月から少額投資非課税制度(NISA)が拡充されたものの、最高値更新が迫った中で利益確定売りが膨らんだ格好だ。


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-22/S7OXM6T1UM0W00?srnd=cojp-v2 ブルームバーグの記事


これを読んで諸君はどう思うか?


俺が昨年の3月に行ったことを思い出してくれ


・日経が3万を超えた。これは上げの初動に過ぎない

・しかし、素人は売ってる。

・しかし、素人は日経平均ダブルインバースを買っている。

・しかし、素人ユーチューバーは高値だから売れと命じている。

・そして、個人投資家の95%は今日も株を持っていないと推測される。


24年2月22日。俺の誕生日に日経がバブル後の最高値を超えた。

1897年にこの世に生を受けた自分にとって運命的な日である。


・日経が3万9千円を超えた。これでも上げの初動に過ぎない。

・しかし……以下同文


売り越しと買い越しのデータがある。個人と機関投資家の反対売買。

これは、過去200年の株式市場のデータを網羅した「株式市場の未来」を

俺が20年度から22年度に熟読して学んだ知識だ。


過去、米国でも日本でもイギリスでも、どこの市場のデータを見ても、

個人投資家が売るタイミングは、機関投資家に買われているタイミングだ。

面白いことに今回の日経の最高値更新では「国内機関」も利益確定をして

安値で株を売りさばいてるのだから笑える。リバランスだと信じたいが、まさか本当にいったん利益を確定して現金に戻してるのだとしたら致命的な無能である。



俺は22年度に君たちにこう言ったことがある。


この暴落では債券も株もリートもすべてが売られて、「現金こそが王である」

「キャッシュイズキング」などと馬鹿な言葉がブルームバーグでよく聞かれた。

このような戯言が耳に入る頃に株は最安値なのだと。


だから俺は君たちに22年度に株を買い、それを長期保持することで最大の利益を得られる。売ったり買ったりを繰り返すのは愚策であり、今の個人のように売ってしまった後に買い戻せず株高を見逃し大きな機会損失を出すことになるのだと。


俺は若い。

だがなぜ過去200年の歴史を知っているのかというと、シーゲル先生の本を少なくとも10回以上は繰り返し読んで頭に叩き込んだからだ。知識とは、空で内容が語れて人に教えられるレベルにまで昇華しないと意味がない。気に入った本は、何度も何度も繰り返し読むべきだ。


人にものを教える時に「一度だけしか言わないぞ? 絶対に覚えろよ」と馬鹿を言う社員を何人も見たことがあるが、愚策である。一度で何がわかるのか。


教育とは、繰り返し繰り返し、部下の耳にの耳にタコができるまで言い続けるべきなのだ。しつこくてもいい。理解してもらえるまで繰り返すのだ。


「私は、部下の耳にタコができて、そのタコにまたタコができるくらいまで言い続けた」【永守重信さんの言葉】


本で得た知識があったとしても、それを実践するのは難しい。どこにも正解のない

株式投資の世界で、どこかにある正解を見出すのは至難の業だ。


君たち。なぜ公認会計士や税理士が株で失敗すると思う?

彼らはペーパーテストの達人ゆえに「正解がある」と勘違いするからだ。


PERやら財務諸表を見比べて「これが正解だ。これで買えば底値だ」と

信じて買っても半年たっても株価が上昇しないと「くそっ。計算が違ったのか」と言って損切りする。その1か月後、株価が反転し最高値を更新する。


「底値」と数学的に判定したとしても、株価はそう動いてくれない。

自分が思ったおとりには絶対に動かない。赤ん坊を躾けるようなものだ。

だからよくわからいものだが、底値で買えなくても我慢する。この我慢の気持ちがないと株では勝てないようになっている。


俺は底値でなくても積極的に買って保持し、今日では多くの含み益と配当を得ている

【株は早く買った方がいい。それよりも安値で買い損ねることが一番恐ろしい】


俺は今日掲示板でニデックに対して悲観的な味方をしただろう?

俺の愚痴だ。これは委員長自身の見解。個人のレベルだ。


次は空から見下ろす。過去の歴史を紐解く。

もし俺が月曜にニデックを売ったとする。そして4月にニデックが強気な見通しを示せば俺は底値で売ったことになるだろう。歴史的にはそれが正しい。だから俺は売らない。空から見たら俺は馬鹿な個人投資家になってしまうことが理解できるからだ。


株式投資は必ず答えが用意されているテストではない。

だから勉強のできるエリートほど株に向いてない。


短期的な株価とは「よくわからないもの」

長期的な株価とは「業績の推移からある程度予想できるもの」

これを決算短信から読み解いてイメージする。


1年先にこの企業がどうなっているのか? 想像力がなければ株はできない。


俺は22年度に日本株が安いから、たとえ25年まで含み損が続いたとしても

諦めずに配当再投資を続けるぞとみんなを励ました。俺自身も心が折れそうになる辛い日々だったが、俺は本で得た知識によって老けていた。


不安にあった時はよくデビューさんと電話したし、シーゲル先生の本やアンソニー・ロビンズの本を読み漁る。リンチさんの本もたくさん読んだ。

暴落相場ではすることがないので本を読む時間が増えるのだ。

むしろ株価など見ない方が心が健康になれる。



以下は株式投資で大切なこと。

blackさんはメモ帳にでも張り付けて印刷するといい。


・本を読むことで、実年齢に関係なく老けることができる。

 老けてない若者(テレワークは仮に70歳でも若い)

 では投資はできない。経営もできない。資産運用と経営は同一である。


・大暴落時に株を買い付ける勇気は、生まれついての才能によるもの大。

 これは鍛えるのは難しい。俺は株を買う勇気を戦場の兵に例えている。


・勇気と共に、冷静な計算も必要だ。計算、算術は、決算書類を正確に読み解き、

 企業の事業内容をよく知る必要がある。大変な時間と気力がいる。冷静な計算の 

 元に熟慮し、あらゆるパターンを想定し「これなら間違いない」と判断して

 最後は神頼みで株価を安値と判定して買い付ける。あとは忘れて寝る。


【計算もなしに突撃するのは愚の骨頂。勝てる見込みがあるから攻める】


株において買い付けとは、長期保持とは、市場に対して持続的な攻勢を取ることである。株が上がることに賭けるのだから。それが株が高値を超えたので逃げるとは、

及び腰で前線から逃げることである。逃げる者は何も得ることはできない。


俺は22年度から常に攻撃一辺倒だった。


なぜか?

将来の企業業績(企業の本来の価値)からして株価が安いと判断したからだ。あの時俺の主力ファンドであった「日本外需株」は超安値で買い集めたはずの株がどんどん安値になっていき、最大で55万の含み損。現在は380万の含み益となっている。この差は大きい。当時の俺に売るなどという発想は一ミリもなかった。それは逃げることになるからだ。55万の含み損は計算の範囲外だが、そういうことも起きるのが株の世界だ。


株の売買タイミングを計ることは統計学的に不可能なことは証明されている。だからどこで買ったとしてもそこは諦めてもう保持するしかない。攻め続けるのだ。


22年度の暴落相場。歯をくいしばって敵の攻撃(機関投資家連中の売り浴びせ)に耐える。殴られ蹴られ、鉄の弾が右腕を貫通しても、それでも我らは耐え続けた。

22年の末、焼け野原となった戦場跡に立っていたのは我々だけだ。


「敵の弾も無限ではない。いつかは尽きる。敵の弾が尽きた後にこちらが反撃に出る。気力で負けるな。気力で負けたら戦には勝てない」

日露戦争当時、日本帝国海軍でよく使われた言葉。


そして23年になり敵の弾は尽きて、逆に買いの側に回っていた。

23年度初頭にに俺が株を売るなと言ったのは、敵が攻めから守りに転じたのに、どうしてそこで追撃(株の保持)をせずに逃げるのか。敵が逃げているのである。

なのに追撃もせずにさっさと売る(逃げる)とはどういう了見なのか理解に苦しむ。


【負け癖がついた人間は弱い人間だ。逆に勝ち癖がついた人間は、勝つパターンが

どういうパターンか知っている。ただし、毎回同じ戦法で挑むとパターンがマンネリ化して敗れることがあるので柔軟性が必要だ】


高校野球で活躍した選手が、なぜプロで活躍できなくなるのか。

それは、彼の高校時代の勝ちパターンをプロ野球の世界は冷静に分析されているからだ。そのパターンを自分の力で変更し学習できる人がプロになれる。そうなれない人、柔軟な思考を持たない人はそのまま有名になれずに終わる。


「勝つと思わずに戦いに勝てるか。勝つと信じるからこそ勝てるのだ」

「押してダメなら引いてみろ。引いてもダメなら別の方法を考えろ」

「反省しない、新しい発想が考えられなければ弱い人間になってしまう」


マリナーズのイチロー選手は記者からの質問にこう答えた。

「今の目標ですか? そうですね。もっと野球がうまくなりたいです」

メジャーで日本人最高記録を塗り替えた時のインタビューだった。


【偉人に油断慢心などと小僧のごとき発想などない。常に精進する】

大阪桐蔭高校の選手たちにも共通の理念がある。


・冷静に周りを見る


企業の業績は過去最高益を更新しつつある。だが半導体、中国経済、欧州経済の停滞、長引くインフレ、世界の高金利などで化学やハイテクセクター中心に業績が悪い。しかしこれら外部要因が剥落すれば企業業績はさらに向上する見込み。


企業の財務に問題なく、設備投資と増配に積極的。自社株買いもしている。

ならば買いだろうが。保持継続だろうが。


・周りの馬鹿を見極める。


今日も多くのユーチューバーが言うだろう。株を売るべきだと。

もちろん彼らは株など一つも持っていない。日本株は永遠のレンジ相場だからと

日経が3万を越えたら売るようにみんなに教えている。本人が持っているのはSP500か。SP500の年初来リターン5%に対して日経は14%だ。桁が違う。


ウルトラセブンによる米株の上昇はともかく、

まもなく円高に反転して為替の影響で資産価値が下がり続ける可能性がある。


・中国株を見る。


個人投資家は売り越し。海外投資家も売り越し。ウルトラバーゲンセールである。

日本と違い中国政府、人民銀行の経済金融への対応は迅速かつ的確である。バブル崩壊後、実に12年間も何もせずに放置していた日本政府とは時代背景も政治の体系も何もかもが違う。明らかに中国政府の方が有能である。


日本の外需株の多くは中国依存が強い性格にあるが、これも気にすることなく保持継続すればいい。中国の不動産バブル崩壊は日本のごとき無能な30年間とは全く異なるものになると俺は確信している。中国パンダETFも2027年には高値を更新している可能性が十分に考えられる。


「中国株はもう終わった」多くの記事がそう書く。

リーマンショックの時もそうだったよ「米国株は、その構造上、もう一生上昇することがない」「リーマンブラザーズの崩壊で株は死んだのだ」

その後、10年でSP500指数は3倍に上昇した。「日本株は一生レンジ相場が続くから2万4千円が天井だ」今は日本株がそ3倍になってもおかしくない。



・気力で負けるな


売り時とは何か? 企業業績が悪化して再生の見込みがなくなった時や、経営者リスクが発生した時である。何の根拠があって売るのだ? まだまだ上がるのに。


企業の潜在的な成長力を図りたいのなら減価償却費や研究開発費の推移を調べてみるといい。膨大な減価償却をこなしながらも有利子負債の額が少なく、剰余金もたっぷり持って営業CFが黒字な企業なら持続的に成長する可能性が高い。


実はニデックやファナックがこれに最も該当する。

だから俺はデビューさんの集中投資戦略で上記の2銘柄を勧めたのだ。

製造業なら設備投資をするほど売上がグローバルに増えていく。


このような冷静な計算ができれば「おいお前!! なんでまだ日本株なんて持ってるんだ!! Xでもう売り時だって言ってるぜ!! 早く逃げるんだ!!」と戯言を言われたとしても「黙ってろ。馬鹿」と言い返すことができる。

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