第25話 " 覇気"

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スキル一覧

憑依LV2 呪殺LV1

吸収LV2

刺突LV2

剛力LV1

瞬歩LV1

跳躍LV1

認識阻害

鑑定阻害

アイテムボックス

受肉

空間転移

魔法障壁

隠密

覇気

魔素纏い

岩ブレス

記憶操作

王剣LV1

斬撃LV1

魔法剣

疾駆LV1

鉄壁LV1

聖属性魔法LV1(ヒール)

雷属性魔法LV1 (サンダーボール)

風属性魔法LV1 (ウインドカッター)

闇属性魔法LV1 (デス)

地属性魔法LV1 (ロックウォール)

【影使い】

【大地の怒り】

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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ドワーフ達が襲い掛かってくる。

その数、数百ってところ。

俺は、"鉄壁" "剛力" "魔素纏い"を選択。

"鉄壁"は、おそらく防衛系と判断。


"魔素纏い"は、昔読んだ本から体幹アップ、攻撃守備アップするんじゃ無いかと。

でも本は、魔力を纏ってたけど。


"剛力"は使用頻度高いな!パワーアップが半端ないから、使い勝手がいい。


ドワーフが塊となってタックルしてくるが、

" 鉄壁"のおかげで痛くも痒くもない。

そして、"剛力"のパワーで、しっかりと受け止める。


そして、極めつけは"魔素纏い"!

思った通り、体幹アップだ。

いくら数百のドワーフに押されてもビクともしない。

逆に足に少し力を入れただけで、押し返し左に投げ飛ばしてやった。


密集しているので、一人が吹っ飛ぶと、連鎖的に次々と吹っ飛んだ。

そして、ドワーフの山が自然と出来上がる。


約半数が山となり、行動不能に。


そこから"疾駆"を選択。

残りのドワーフ一般兵の間を一瞬にして駆け抜ける。

殴りながら。

"疾駆"も使い勝手が良いよな。

使用頻度が高い。


そう思っていると、時間差でドワーフ一般兵が吹っ飛んでいく。


残りは幹部クラス五人とドラス王のみ。


ドラス王と幹部クラス五人は、俺が一瞬にして一般兵を退けたことに、唖然としていたが、若干怯えて後退りしていた。


俺は、リリィに言う。


(リリィ。選別はこんなもんかな?!

それじゃあスキルを頂くとしますか。

俺が抜けた後の人形の回収お願い!)


「フミヤ様!承知しましたわ。」


俺は、幹部クラスのドワーフ五人に向けて" 憑依"を念じる。

もう、この"憑依"は俺の代名詞だよな。


そう思いながら次々と"憑依"しスキルを頂いていく。"堅固(鉄壁に統合)" "槍技" "斧技" "力コブ(剛力に統合)" "火属性 極"

スキル一個づつか。

鉄壁に堅固が統合されて鉄壁がLV2に。

剛力に力コブが統合されて剛力がLV2になった。

そして、最後は木の人形に向かって"憑依" "受肉"して、元の姿に戻った。


「ばっ化け物か!

なんやねん!われ!

こんなことがあってたまるかい!」


(ドラス王。アンタ一人だぞ。

一応、アンタの国と揉める気無かったから、どいつも命をとらずやっつけたが、まだ敵対するのか?

まあ、その前にアンタ人の話を聞く耳持とうな。)


「ワレ!舐めとんか!

このワシに情けかけとる気かい!

よしゃ!ええわい!タイマンじゃ!

タイマンで勝負つけたらぁ!」


(………やっぱり聞いてないよな。)


すると、小人族のララが前に出てきた。


「フミヤ様。私がやるのです!

こんな頑固ジジイ、ぶん殴ってやるのです。

タイマンなのです!」


(いやいや。ララさん。

女性がタイマンって。危ないから。)


「大丈夫なのです!

ララは、こう見えて"拳聖"なのです。

謝罪も出来ない頑固ジジイは、ぶん殴るのです。」


ララはそう言った瞬間、ドラス王の懐に入って強烈なボディブローを左右に叩き込む。

そして、前のめりになったドラス王の顎に強烈なアッパーをジャンプしながら打ち込んだのだ。


速いし凄いパンチ力だ。


ドラス王は、吹っ飛んだがなんとか立ち上がり言う。


「……いっ痛いやんけ!ダボが!

舐め腐りやがって!

ワシのとっておきや!

もう、完璧キレたで!われ覚悟せえや!」


明らかに、ドラス王の雰囲気がヤバいものに変わった。俺は、その瞬間ドラス王に" 憑依"を念じる。


魔石に収まる。


スキルが流れ込んでくる。


【憤怒】"鼓舞" "威圧(覇気に統合)


おっ。特級スキル持ちか!

そして"威圧"が"覇気"に統合されて、"覇気"LV2になった。

さっきもそうだったが、似たスキルは纏められるようだ。そして、LVがあがるみたいだ。


そして、木の人形に憑依し受肉する。


元の姿に戻り、ドラス王が痙攣しているのを見る。


コイツさっき使おうとしたの【憤怒】だな。

明らかにヤバい雰囲気に変わったもんな。


リリィが側に来て言う。


「フミヤ様。どうします?

このままドラス王、引き下がりますかね?」


(意識戻したら、やってみたいことがある。

それで黙らすよ。

しかし、ララさん。

ララさんって強いじゃん。)


「フミヤ様ほどでは無いのです。

でも、ララは小人族の中では、1番なのです!

ララは、弱い娘では無いのですよ。」


その時、ドラス王とドワーフの幹部達が意識を戻す。


「ワレ!なにしたんじゃ!

クソが!汚いやんけ!

正々堂々戦わんかい!」


俺は、"覇気"を発動する。


【"まだ、強い言葉を吐くのか!

いい加減にしとけよ!

俺は、聖人じゃないんだ。

我慢の限界ってのがあるぞ!

こ・ろ・し・て・やろうか!"】


ドラス王とドワーフの幹部達が一斉に膝をつく。


"覇気"を使った言葉が、ドラス王とドワーフの幹部達の心をへし折ったのだ。


「うぐぐぐぐ……すんません……」


【" 取り敢えず俺の話を聞け!

そして、その話を受け入れろ!

わかったか!"】


「はっはい!わかりました!すんません!」


これでなんとか話ができそうだ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


(俺は、フミヤだ。

ガーランド王国のクーデターの主犯は、スナイデル侯爵と王妃だ。

俺は、ここに居るリリィとガーランド王国、王都に旅しに来てその争いに巻き込まれたんだ。

ガーランド王とセシル姫、ライデル元帥とともに戦い、クーデターを終わらせた。

まず、その誤解を解く!

いいな。俺達はセシル姫を攫ってない。

世界を見て周りたいという願いのセシル姫をガーランド王とライデル元帥に同行を頼まれたんだ。

ここまでは理解できたか?ドラス王。)


「なんやねん。それやったら最初に言うてぇや。言うてくれたら、誤解なんかせんやろ。」


(あのな。セシル姫が言ったぞ。

聞く耳持たなかっただけだろが。

それとアースドラゴンの件。

ドワーフの国ドラスでは、アースドラゴンが必要だったかもしれんが、あんなもんが逃げて暴れられたら周辺に住んでる者達は、たまったもんじゃないぞ。

現に小人族の集落は、被害にあってる。

それに、世界樹アダムに悪い影響が出るらしいじゃないか。

大陸が沈んでしまったら、お前達ドワーフも困るどころか、命が無いぞ!

取り敢えず小人族を助ける為、正当防衛としてアースドラゴンは討伐した。

理解できたか。)


難しい表情でドラス王が口を開く。


「大陸が沈むって言われたら泣かんとしゃあないやん!

けどな、うちの国にはアースドラゴンは必要やってん!

鉱山を掘り進めるのにな、どうしても割らんとあかん岩層があんねん。

それを割らす為にアースドラゴンを鉱山の1番深いところに飼っといたんや。

今まで逃げたことあらへんやん。

そやろ、小人族の姉ちゃん。初めてのことやろ。

なんで、今回逃げたんやろか?

なんでや?」


(なんでや?って聞かれても知らん!

環境の変化とかじゃないのか?

調べてみたのかよ?)


「いや。まだや。

今日鉱山のアースドラゴンおったとこまで

潜る予定やってん。

そんな時に、フミヤのアニキが来たんやんか。

ほんでアースドラゴンを討伐した言うから、頭に血、昇ってもうて。

けど、困ったな。

岩層割んのどうしよか。

アースドラゴンの【大地の怒り】無いと割れへんのに。」


(【大地の怒り】使えば、割れるのか?

なら、あるぞ。

【大地の怒り】。アースドラゴンからスキルを奪ったから。)


「えっ!ほんまか?

ほんまなんか!?フミヤのアニキ!

アニキ、【大地の怒り】使えるん?

ほな、ええわ。

アースドラゴンおらんでも。

アニキ明日、一緒に潜ってな。

それで割ってくれたらええわ。」


(…………ドラス王。

アンタさ、まず小人族に迷惑を掛けた謝罪と、集落の塀を潰したんだからどうにかしないと駄目だろ。)


「アニキ、わかっとるがな。

でもこの小人族の姉ちゃんには、謝らんで。

さっき散々ボコられたから、姉ちゃんそれでええやろ。

塀は下のもんに直しにいかす。

で、族長に日を改めて、ワシが謝罪しに行く。

小人族の姉ちゃん!それでええか?」


「ララは、確かにさっき殴って気がすんだのです。

塀も直してくれて、父様に謝罪するというならそれで良いのです。」


「よっしゃ!手打ちやな。

なら、酒や!

取り敢えず、アニキ飲むで!」


ドラス王に連れられその後、酒場をハシゴするハメになったのだった。


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