2-6 3回目の配信
さて、今日も「エンドオール」の実況を始めていこうと思います!
前回は山賊や隊商を襲って
結構しっかりした作りですけれど、しかし飽く迄もこれは仮の拠点。
これからやることの布石に過ぎません。
そうです!いよいよ砦とか大きな街に攻め入ります!
今までは結構地道な作業ばっかりで見所さん?!が全くありませんでしたからね。
ここで一発、派手にやろうと思います。
【
今コントラ君が居る、この山賊の拠点があるのは森の中です。
この拠点から南西に進んだ森の中に砦がありますね。
東に進んで森を出て平野を行くと大きな街が一つあります。
ちなみに、この森の西側には山脈が広がっていて、移動はできなさそうです。
ジャンプ連打登山法とかは通用しませんでした。
さて砦にするか、それとも街にするか……。
この元山賊の野営地、現コントラ君の拠点から直線距離的に近いのは砦ですね。
森の中というのも、
街だとどうしても開けたところにありますからね……
道中でバレて野戦になるとちょっと勝てるかどうか怪しいので、ここは砦を攻めましょう。
攻城戦は男の子の夢ですからね、ふふふ、わくわくしてきました。
この日のために配信外でせこせこと
近隣の小さな村とか、行商人とか山賊をちまちま襲っては
あつめすぎて山賊拠点がパンパンだぜ。
もし生きてる人たちだったら食料とか嗜好品とか用意しないといけないと考えると頭がおかしなりますね。
さてでは砦攻めの準備を……って、んお?!
誰かいるやん?!びっくりした?!
え?!NPCが
とりあえず戦闘開始です!
相手の身なりからして冒険者とか傭兵とかその辺でしょう。
さくっと相手してやりますよ!
ん?何人か逃げましたね、仲間割れかぁ?
それとも「後で行く、先に行け!」ってやつですかね?舐められたものだなあ、オイ!
見せてやろう!
ははは!!ゴミのような人どもだ!
……あれ、何か一気に
一体なんで……げ、神官のお姉さんがいますね。
どう考えても天敵ですねこれは。
あ、ヤバい、このままだとマジでこの冒険者連中に
いけ、ニルナちゃん!神官を優先攻撃だべ!
ぎゃああ、ダメだ!神官を守ろうとする
ニルナちゃんの攻撃を弾きまくってるよ!
隠し玉の三本目の腕の攻撃すら初見で捌くって、どんだけ硬いんだよ!
あかんこのままじゃ
もう死んでるだろ!!
……冗談抜きでまずいですね、えーいどうしようか。
……あ、そうだ。
チュートリアルを思い出しましょう、このゲームはキャラクター同士の関係性が設定されています。
上等な武器を装備させてる
冒険者に攻撃されようが欠損しようが無視だ無視!突っこめ!突っこめって言ってるの!
……よし!やっぱり!
盾役の兄さんが強引にそれを防ごうとして、防ぎきれずにダメージを負いました!
男と女の冒険者!何も起きないはずがなく……。
きっと恋人か何かの設定でしょう、兄妹とかかもしれませんが。
やっぱり関係性をついた攻撃こそがこのゲームの勝利のカギ!
解れば実践するのみ、それいけ
強引さを押し出した消耗戦ならこちらに分があります!
………
よし!盾役の兄さんを倒しました!
残るは神官の姉さんだけ……あ、戦意喪失したのか、盾役兄さんのもとに駆け寄りましたね。
思いやる心ですねえ。
素敵だなあ、感動的だなあ。
だが無意味だ。
よくも
ふう。なんとか戦闘終了です。
いやー強かった。
この兄さんと姉さんのコンビだけで今までで一番の被害出ましたよ。
このまま普通に戦闘していたらマジで城攻めとかいう話じゃあありませんでしたね。
しかし、冒険者がこんなところに来ているとなると……。
あ、森に放っていた動物の
そっちは大したことないようですが。
ん?まてよ。
強い冒険者が殿になってコントラ君たちの足止めをして、他の冒険者が離脱して何処かへ向かおうとしていて……。
……これやっぱり、調査隊か何かですよね。
ゲームなのにそんな細かいことするのかとも思ったんですが……今までのNPCの挙動とか見るに、そういう細かいところもしっかりやるゲームですからねえ。
ちょっと殺さずに生かしておいて、
……なんか結構ダメージ負ってますね、捕縛とか生け捕りとか、そういう細かい動作はまだ
さて。
やあ冒険者くん、こんにちは、魔王です。
早速だが君たちの目的を教えてもらおう。
……あ、やっぱり喋りませんよね。
うーん、【
こちらが欲しい情報が手に入るかどうか分からないですからねえ。
仕方ない、ここはスキルポイントを振って新しい技能を取ります。
【
これは生きている相手から直接情報を抜き取れる魔術ですね。
ただ情報を抜き取るたびに相手にダメージが入るので、何度も使うことはできないんですが。
まあ今回は死んでも構わないんで問題ありません。
えーと、なになに。
うわ、やっぱりコントラ君のことある程度バレてますね。
ランシェン子爵……領主ですかね?が調べていると。
【
山賊じゃあないわ!……と、反論しようと思ったけど、まあ似たようなもんか。
ままええわ。
それで神官の姉さんがいたんですね。
何で情報が漏れたのか……と考えると。
心当たりが沢山ありますねえ!ありますあります!
最初の村では取りこぼしが結構ありましたし、なんなら最後は名前名乗ったりしましたからね。
山賊の拠点襲撃の際にも逃げ出した奴は結構いました。
うへえ……これは今後、相手がそういう情報伝達もしていると考えて動かないとだめですね。
神官の姉さんみたいな
……ふむ。
それで依頼を受けた冒険者たちは、近くの砦を拠点にしてこの森を調べていたという訳ですね。
コントラ君の居場所を見つけ出して、そして攻め入るつもりだったところでしょうか。
……いや、本当に危なかったな。
このゲーム舐めてましたね、マジで人間じみた思考でNPCが動いてくるな……。
こうなればこちらもどっしり構えてはいられません、数は減ってしまいましたが急いで砦を攻めましょう。
森にはなっていた動物の
この情報の出がらし冒険者たちは普通の
盾兄さんと神官姉さんは精鋭の
やったねニルナちゃん!仲間が増えるよ!
さて、準備ができたらさっそく砦攻めを始めましょうか!
いくぞ!デッデッデデデデー!!
-----------------------------------
【
“真実は瀕死の人間の口から漏れる――”
【
生物の魂に直接干渉し任意の情報を抜き出すことができる。
その際に魂に損傷を及ぼすため、数度連続して行えば精神が破壊されてしまう。
抵抗された場合は何の効果も発生しない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます