35.5℃のあくび

川本 薫

第1話

 ──学校を卒業して社会人になる。そうすると1日の流れはだいたい決まっていって時々、『こんなものなのかな? 』と花が突然に折れるように気持ちが萎れることがあった──


 毎日、日課のようにSNSでつぶやいていた。『いいね』がつくと誰かが自分の存在に気づいてくれたような気持ちになった。本当は『どうでもいいね』かもしれないのに。

 私の名前はアザミ。母が中島みゆきさんに憧れて『どうか可愛いだけの女になりませんように』と少しひねた気持ちでこの名前をつけた。私も少し棘のあるこのカタカナの名前を気に入っていた。私が萎れかけた時、アザミに水をくれたのは生気のない酢顔の飛水(ひすい)君だった。

 

 8月半ばまで水商売のアルバイトをしていた。よくある話だと思う。仕事が続かないギャンブル好きでたまに暴力をふるう。そんな達也という名前の男と一緒に暮らしていた。

 別れたほうがいいに決まってる、答えはわかっているのに私はいつまでも前を見なかった。暴力をふるう達也に私そのものを重ねていた。私しかわかってあげれないと思っていた。SNSではそんな達也の存在を消した。他人のマスターベーションなんて知らない。だけどまるでマスターベーションするみたいに私の右手は時間があるとスマホを求めた。暗闇から飛び出してゆくポップコーンのように言葉を発信することで時間が過ぎてゆくことに安堵していた。


 その日はベランダに干していたバスタオルをとりこむ時に匂いを感じた。夏の出涸らしのような風の匂い。近所のお寺では住職が夕方5時を知らせる鐘をついていた。

「達也、そろそろ仕事に行く準備をするね」

「ああ」

「お腹減ったら、残りの唐揚げ、コンロの横に置いてあるから」

「ああ」

 私は床に腰を下ろしてローテーブルの上に鏡を置いて化粧をした。寝転がってスマホを見ていたと思っていた達也はローテーブルの下に置いてあったハンドバッグの中から黙って財布を取り出そうとしていた。

「何すんの? 」

「金だよ。アザミが出勤した後、俺は暇なんだよ。パチンコに行く。おい、なんだこの封筒? ちょうど5万も入ってんじゃねえか!! 」

「やめて。それは今日ママに返すお金!! 」

「アザミ、お前、もしかして借金してんのか? 」 

「違う!! 昨夜、経費で落とすからって他のスタッフと焼肉に行くときのお金をママが出してくれようとしたの」

「焼肉って誰と行ったんだよ? ママに返すってなんだよ? アザミ、お前、俺の暴力の被害者ぶって本当はお前のほうが俺を騙して浮気してるのか? そいつを呼べよ。今すぐ、ここに呼んでこいよ!! 」

 彼の叫び声と同時に怒りが私の身体に向けて飛んできた。どうせいつものことだ、すぐにおさまる。私は痛みが少ないように条件反射で身体を海老のように丸くした。

もう慣れていた。ほんの少しの時間我慢すればいい。刺されるわけじゃない。耳も心も塞いでただ時間が過ぎるのを待った。


 台風が去った後みたいに部屋から音が消えた時、時計の針は8時をさしていた。ハンドバッグの中から投げ出された口紅やビューラー、ママに返すはずだった5万円が入れられた封筒が砂浜にうちあがったゴミのように床に転がっていた。

 彼は玄関のたたきに座り込んで天井の灯りを見ていた。私は出勤する気力も電話で休むと伝える気力もなく彼と同じようにただ暮れた部屋の中で自分の身体に咲いた花のような痣を見ていた。

 空調の音だけが響く中、突然、バタバタと階段を誰かが駆け上がる音がしてそのあとすぐに『開けてもらえますか? 』

インターホンではなく直接ドアを叩く音がした。彼は黙ったままで玄関のドアを開けた。それからのことは記憶喪失みたいによく覚えていなかった。ママに支えられて夜間病院へ行った。傷の手当てをしてもらったあとママと一緒にタクシーで店まで戻った。私は店の入口から少し離れたところに立ってわざとうつむいてママを待っていた。

 ママが出てくる前に先に仕事を終えた飛水君が店から出てきた。飛水君はすぐに私に気づいた。

「うちにきてもいいよ」

 その言葉は彼女としてだと思っていた。セックスに興味がないとか人間に興味がないとか口ではそう言っても絶対に違う。ヘトヘトだったのにニヤけるぐらい嬉しくなった。確か飛水君の家に行く前にコンビニで白ご飯とイカキムチを買ってもらったんだ。私は達也から暴力をふるわれてはいたけれど、虐められていたわけではなかった。どちらかというと教室でそういう空気を察した時、関わらないようにしていた。火の粉が少しでもどうか飛んできませんように、と祈る気持ちで。飛水君との会話の流れの中で私が何気なく言った『おとす』という言葉に飛水君は自分がトイレの窓から突き落とされたことがフラッシュバックしてきてその後から無言になった。


 生きる気力をなくすほど誰かから虐められたことがない私には飛水君の気持ちはわからなかった。簡単に『わかるよ』とは言えない気がした。それは暴力をふるう達也のことでもそうだ。簡単に気持ちなんかわかりはしない。人それぞれの『それぞれ』は高さも奥行きもきっと驚くほど違う。

 達也から暴力をふるわれて警察沙汰になる前日、私は厨房で煙草を吸いながらグラスを洗っていた飛水君に『私の感受性を殺してよ』そう言った。煙草を吸いながら彼に言った言葉は本当の気持ちだった。暴力だってなんだっていい。宇宙から見えば点にもなれない私のこの心をぺちゃんこにしてほしかった。どうせ死ぬのになんで悩むのか、お酒を浴びるほど飲んで馬鹿笑いするのにまた次の日には同じ憂鬱が朝と共にやってきた。こんな気持ちを以前は達也とわかりあえていた。達也だけがわかってくれてるような気がした。だけど、達也には達也の感受性があってそのアンテナは私よりも感度が良くて生きにくかったのかもしれない。一緒に暮らし始めて半年ぐらい過ぎてから突然に感情を剥き出しにして暴れることが多くなってきた。暴れた後ではげしく抱きついてきて今度は泣き始める。寝かしつけるまでがワンセットみたいに。それは生理周期のように定期的に繰り返された。

 

 コンビニを出てすぐ無言になった飛水君は部屋に着くとその理由を話してくれた。

 同じように虐められていた女の子と人気のない神社で『セックスしろ』と強要されたこと。そこに警察がやってきたことでさらにエスカレートして二階のトイレの窓から無理やり突き落とされたこと。効きたくない、耳を塞ぎたい話だった。何度も馬乗りになって相手を殺す夢を見たと私に言った。

 お互いがシャワーを浴びて白ご飯とイカキムチを食べた後、夜明けにひきっぱなしの布団に二人並んで寝た。マッチ棒みたいにまっすぐなままで。抱きつくことも許されないようなドライアイスみたいな冷気を感じて私は少し身体を離した。

 それでも翌日『買い物に付き合ってよ』無理やりデートに連れ出した。その夜、店の厨房で灰皿を洗いながら

「僕の感受性を愛で殺してよ」

飛水君はそう言って私の唇にキスしてきた。お互いにその続きがあるんだと思っていた。幸せの予感しかなかった。

 私が指で唇を押さえながら厨房から出ると同時に店のドアが開いた。

「いらっしゃいませ」

 ママが席に案内しようとすると

「アズミさん、いらっしゃいますか? 少し話をさせてもらえませんか? 」

 どこかで見たような面影がある白髪の白いポロシャツにグレーのスラックスをはいた男性は私を指名した。

「はじめまして」

 おしぼりを渡したあと、私が名刺を渡そうとすると

「達也が本当にご迷惑をおかけしました。詫びてすむことじゃありません。それでも達也があなたにしたことは許されることではありません。親として本当に──」

 はじめて会う達也の父親だった。

 達也がどこまで話していたのかはわからない。それでも私が居場所をなくしたと思ったのだろう。繁華街のすぐそばのホテルの2週間の宿泊予約とそれとは別に部屋を借りる費用や家財道具、彼が私の財布から抜き出したお金など慰謝料としてぶ厚い封筒を私に手渡してきた。


 仕事が先に終わった私は店の入口近くで飛水君を待った。飛水君が仕事を終えて『帰ろっか』私の目の前にきた時、そのことを伝えた。

「もう今日から泊まれるんだ? そのホテル? 」

「うん」

「じゃあ、そこまでおくるよ」

「その前に飛水君の部屋に荷物取りに行ってもいい? 」

「あっ、うん」

 飛水君の顔色を気にしながら、自分のハンドバッグの中に入れた封筒のことも気になっていた。左手はハンドバッグを持ったままで畳の上に置いてあった服や下着をそのままショッピングバッグの中へ詰めた。


「ねぇ? 飛水君キスの続きしてもいいよ」

 玄関に行く前に飛水君の顔を見た。

「いや。夢が覚めるのは思った以上に早かったから大丈夫。忘れ物ないか、もう一度よく確認して」

「大丈夫」

「なら行くよ」

 彼と私はまた来た道を歩いた。

 ホテルの入口まで無言だった。

「ありがとう。もう大丈夫だから」

「うん、じゃあ、おやすみ」

 彼は振り返らずに帰っていった。

 フロントで達也のお父さんから渡されたチケットを見せるとクロークが案内してくれた部屋は最上階だった。

 カーテンを開けるとさっき歩いた道も彼の住むアパートも窓から全部見下ろせた。まだあの道をきっと歩いてるんだ──。

 部屋のソファーに座ってハンドバッグの中から達也のお父さんから手渡された封筒を取り出した。

 束になった一万円札がふたつと、達也からの手紙が入っていた。


 ──アザミへ

 さっさと行けよ、新しい男のところへ。そして、ちゃんと怒れよ。お前の優しさは優しさじゃない。逃げてるだけだ。ちゃんと見ろよ、真っすぐにお前自身を。

 親父がお前に渡したお金を俺はちゃんと親父に返すからな。だからそのお金は俺からだと思え!!

 

 ひょろひょろの文字で書かれていた。

 うまく苦しみと苦しみが抱き合って優しさに変換できれば良かったのに。達也も私も馬鹿だ。


 開けていたカーテンを閉めてシャワーを浴びようとしたとき『ピロローピロロー』 ハンドバッグの中に入れてあったスマホから着信音が聞こえた。

「アザミちゃん、お疲れ様です。本当に急なことでごめんなさいね。達也さんって言うのかしら? 彼のお父様から言付かったの。明日、化粧品会社の面接行ける? ほらっ、アザミちゃん、昼の仕事探してたでしょ? 達也さんのお父様があなたに迷惑をかけたから、できることはしたいって知り合いの化粧品会社の営業所の支店長に話をしたみたいなの。これは私の勝手な憶測だけどもう採用は決まってると思うの。履歴書もとりあえずはなくていい。服装も気にしなくていいからとにかく明日、来てほしいんだって」


 達也のお父さんによって私の新しい道は作られた。紹介してもらった化粧品会社の事務の仕事は悪くはなかった。小売店からの注文を受ける電話と営業マンの経費の精算、小売店への請求書を作成して郵送することが私の主な仕事だった。朝6時には起きて夜7時には帰宅する生活は悪くない。新しい部屋も支店長が知り合いの不動産屋を紹介してくれてすんなりと決まった。不動産屋の担当者のおすすめで新しく借りた部屋は偶然にも飛水君が住むアパートの近くだった。近くにいても生活の時間帯が違うからか姿を見かけることもなかった。

 

 仕事にも慣れた10月半ば、あまり話したことがなかった営業の坂田さんから急に話しかけられた。

「アザミさん、この店、美味しいらしいよ。ハンバーガーの引換券、お店からたくさん貰ったからアザミさんもどうぞ。彼や友達でも誘って行ってみれば? 気分転換にもなるよ」

「気分転換? 」

「ごめん。少しだけ聞いたんだ。暴力ふるわれてたとかで大変だったこと」

「仕事とは関係ないことで皆さんに気を使わせてたみたいで私の方こそごめんなさい。そして、チケットありがとうございます。友達を誘ってみます」

 坂田さんが手渡してくれたチケットを見ると海沿いのバーガーショップの名前が記載されていた。私もSNSでその店のことは知っていた。

 一緒に行きたいと真っ先に浮かんだのは飛水君だった。彼女としてではない、友達としてなら彼を誘ってもいいはず。


 今さらと思いながら10月最後の日曜日、飛水君の住むアパートに行った。インターホンを押すと『はい』とドアを開けたのは一度だけ会ったことがある彼の同級生の千夏さんだった。私はびっくりしてドアを閉めようとしたら

「待って、飛水君、呼ぶから」

 千夏さんは彼を玄関から呼んだ。

「千夏、誰? 」

 面倒くさそうに出てきた彼は私の顔を見ても顔色を変えなかった。

「アザミさん、何? 」

「ごめん、もういいや」

「もういいやって? それならごめん」

 彼は迷いなく玄関のドアを閉めて『カチャ』鍵をかける音が聞こえた。


 こんな気持ちの時はひとりで部屋にいない方がいい。私は予定通り、ひとりで電車に乗ってバーガーショップのある海へと行った。電車の中で何度も千夏さんが『はい』とドアを開けたあの瞬間を思い出した。まるで奥さんみたいだ。私が知らないだけでもしかしたら彼は結婚してるのかもしれない。目まぐるしく変わる窓から見える景色みたいにいずれは全部きっと流れてゆく。


 目的の駅につくとすぐにバーガーショップの建物はわかった。夏は賑わう海水浴の砂浜は閑散としているのにバーガーショップは店の外まで行列ができていた。

 10月にしては陽射しが強かったけれど空が夏より低く見えた。街中だとそんなことは気にもしないのに──。トートバッグに入れておいたレジャーシートを砂の上に広げて私はそこに座った。ハンバーガーをひとりで食べる気にもならない。ただ目の前の海の煌めきが揺れているのを見ていた。ここは確か人工の砂浜だったはず。それでもきっと今はこれが自然になったんだな。

 砂浜を歩いてる蟹が目にとまったとき、トートバッグの中から着信音が聞こえた。取り出して画面を見ると飛水君からだった。

「もしもし? 」

「アザミさん、なんか用だった? 」

「ううん、もういいよ」

「勘違いしてるんでしょ? 千夏のこと」

「そりゃあね、奥さんみたいに出てきたら当たり前でしょ? 」

「奥さんじゃないよ」

「でも似合ってた」

「そんなことよりも元気そうでよかった」

「飛水君も」

「じゃあ」

「じゃあ」

 通話を終えて目の前の砂を手で掴んでみた。

 歌だったのか小説だったのか『こぼれ落ちる』という言葉を初めて知った時、その言葉が私には格好良く感じたことを覚えていた。指の隙間から砂が砂浜へと落ちてゆく。過去みたいに、記憶みたいに。こぼれ落ちても手のひらにくっついたままの砂、私はそれに憧れた。

『あちっ』と声が出るほどの熱さじゃない。微熱ほどの熱を持った砂を何度も何度も手で掴んでは指の隙間から砂時計みたいに落とした。


「10月でも熱中症になりますよ」

 空から声が聞こえたのかと思って顔を上げた。飛水君だった。とうとう、幻覚まで見えてきたのか、と一度目を閉じて、もう一度、上を見た。私の身体を覆うように飛水君の身体が重なってきた。

「なんで? 」

「千夏に言われて後を追っかけて影からずっと見てた。さっきの電話もバーガーショップの行列に並んだふりをしてアザミさんを見ながらしてた。もちろん電車にも乗ってたんだ」

「えっ? 」

「ひとりでさ、砂をにぎっては落としてるから何やってんだよ? って」

「電車の中にもいたんだ? 」

「そっ。千夏はさ、何回か、うちに来たんだ。香川を好きな千夏は香川を許せない僕のことで苦しんでると思って部屋で話もした。部屋に入ってきた千夏を見ていっそのこと僕が千夏と寝てしまえばそれが香川にとっての復讐になるとも思ったりもした。でも話してるうちに気づいた。千夏自身も愛しながら許せてないんだってこと。それを認めたくないから許してない僕を見て『許してほしい』って自分が許せるように僕に重ねたんだと思う」

「寝たの? 」 

「寝てない。でも僕と千夏が付き合うことがベストなのかもしれない、ってお互いが少しだけ思った」

「もういいよ。聞きたくない」

「でも駄目だった。ずっとうなされてたんだ。今度はアザミさんを探す夢を見て。厨房にスタッフが入ってくるたび、アザミさんが換気扇の下で煙草を吸ってる姿を思い出した。部屋でマッチ棒みたいに寝たときのアザミさんの体温も僕が唇を重ねたときのアザミさんの体温も全部、僕にくっついていた。親しく話したのはたったの2日ぐらいなのに。手のひらにさ、しぶとく残る砂みたいにアザミさんは僕の中から離れなかった」 

「でも連絡しなかったよね? 」

「僕からはしない。だから終わりに向けて気持ちを沈めることだけを考えていた」

 海に浮かんだ船から見れば、座ってる私と立ったままで私を包んでる彼は『まあるい円』に見えるだろうか? 

 彼は季節外れの枝垂れ桜みたいに私に垂れてきた。

「飛水君、苦しくて熱い!! 」

 飛水君は私の声を聞いて私から身体を離したあと、背伸びをして反り返るような欠伸をした。

「そうだ、飛水君、ハンバーガー、ハンバーガーを一緒に食べようって誘うつもりだったんだよ!!」

「じゃあ、食べよっか、その前にちょっとだけ」

 彼はスニーカーを脱いで私の隣に座ったかと思ったら太腿の上に頭をのせて目を閉じた。

『すぅ──、すぅ──』波の音に合わせた寝息が聞こえてきた。さっきまで腕と背中が熱くなっていたのに、今度は太腿が熱くなってきた。

 今日の向こうはまだ見えなかった。

 それでもあの夜、冷たさを感じた彼の身体は陽射しと共にじんわりと私を温めた。

 二階のトイレの窓から突き落とされて助かったことが『不幸中の不幸』と彼は私に話していた。

 でもいつか今日の向こう側でそれを私が『幸い』に変える。そっぽを向くのが好きな神様が助けた命はほんの少し体温をあげて幸せの準備をしていた。

 そろそろ、起きてもらおうか? 

 今度は私が枝垂れ桜になって彼の身体を覆った。

 

「ねぇ、目が覚めた? 」

 

 

 

 


 





 


 

 

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