俳句147:梅雨空に坊主頭の忘る傘

梅雨空に坊主頭の忘る傘

つゆぞらにぼうずあたまのわするかさ


季語:梅雨空



 雨が降っているのに、傘は差さずに歩いている。手に傘を持っているが、横には自転車に乗っている友人がいるからだろうか?

 友人も歩くスピードに合わせるペダルを漕ぎ、幾つかある選択肢の中でも、お互いが一番濡れてしまう方法を選んでいる。


 坊主頭ならば、雨に降られるのにも慣れている。泥まみれだって当たり前。そんな状態に慣れてしまえば、口煩く親が持っていけと言う傘は、邪魔なだけかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る