俳句143:筆始め門構えだけ上手き文字
筆始め門構えだけ上手き文字
ふではじめもんがまえだけうまきもじ
季語:筆始め
小学校の時の記憶だが、書初めで「門構え」だけが上手い友達がいた。勉強系はからっきしダメで、当人も割り切っていた。教室の中では、先生には褒められることもない。
だから、一度だけ褒められたのを、今でもはっきりと覚えている。書道での書初めの練習。友達の書いた「門」だけが、異様に上手かった。他の文字は、そうでもないだけに「門」だけが、異様に目立っていた。
その理由は、勉強の中でも特に苦手だった算数。問題が解けない。取っ掛かりも掴めず「問」とノートに書いて、消して書き直す。授業中に、それを繰り返していたらしい。その内に、「問」をいかに綺麗に書くかということがモチベーションとなったらしい。
苦手は必ず出てくる。向き合うだけでなく、どうやり過ごすかという逞しさも必要。子供を持つ親となり、しみじみと思い返す。
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