俳句120:大寒波白線掻き帰宅かな

少し気分を変えて、ボツネタの推敲。


【推敲前】

大寒波白線探る帰り道

だいかんぱはくせんさぐるかえりみち


【推敲後】

大寒波白線掻き帰宅かな

だいかんぱはくせんかききたくかな


季語:大寒波



 「大寒波」の「帰り道」が類想になってしまうので、ボツネタとしていた。そして、一番良くないのは、中七の「白線探る」。これが説明っぽくなっている。「探る」と書かなくても、状況が分かる動作で表現する必要があるのだろう。


 だから、「白線掻き」に変更。大寒波の雪で真っ白となった道路は、白線は全く見えない。そこに付いた足跡や轍が白線となり、それが新しい白線となる。

 最後に下五の「帰り道」は、五音をとってしまうが「帰宅」と置き換え出来る為、「帰宅」とし詠嘆の「かな」を追加。

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