俳句91:目印は背表紙のシワ盆の月

目印は背表紙のシワ盆の月

めじるしはせびょうしのしわぼんのつき


季語:盆の月



 何度も繰り返して読み返す本がある。初めて読んだ時には、衝撃を受けた。今読むと、また違う味わいがある、初心にかえると様々。


 どうしてもお気に入りのものは電子書籍ではなく、やっぱり「本」として欲しい。手にした感触や、読み飛ばしたり戻ったりと、「本」でしか味わえない良さがある。


 日々、更新されてゆく本棚。似た色やシリーズもの本であっても、お気に入りの本がどこに置いてあるかは、背表紙を見れば分かる。背表紙にシワが寄り、ひび割れてしまった本。それが、その人にとっての愛読書なのだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る