俳句69:凩の揺らす夜空に瞬きや

凩の揺らす夜空に瞬きや

こがらしのゆらすよぞらにまたたきや


季語:凩



 俳句は科学。調べてみると、そこに俳句のタネがある。


 星の瞬きの原因となるのは、空気の密度変化。上空の風が強ければ、星は瞬いて見える。凩が強ければ強い程に、星は瞬いて見える。それが凩ならば、少しだけ印象が変わる。


 凩の冷たい触感や暗いイメージから入る。「揺らす」で何かの物であると想像させてから、視点を空に持って行く。そして、瞬く星が広がる好景気。


 動詞の使い方を考えてみた句。

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