俳句57:肝試し去年の痣は赤く濃く

肝試し去年の痣は赤く濃く


季語:肝試し(認められているものもあり)



 どうしても、狭いジャンルで句を詠んでしまうので、幅広く意識して詠んでみた句。暗くなりがちな句柄を明るくするのは難しいので、ホラーへと振り切ってみた。

 季語として、肝試しが認められている結社もあるので、子供の頃の肝試しの思い出。


 小学生の夏休みには、近くの神社で肝試しをしていた。肝試しが始まろうとしていた時に、膝がパックリと割れ血を流してしまう。

 鎌鼬だと騒ぎになり、もちろん病院直行で肝試しも中止に。

 一年経っても、まだ傷痕は赤く黒く残っている。それが、最後の肝試しの記憶。

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