こっそり俳句

さんが(三可)

俳句1(五十路男の不思議)

よだち避く

五十路男に

赤い傘


【ボツ】

首傾ぐ

五十路男と

赤い傘



【日記】

 私が俳句を始めた切っ掛けは、この俳句の五十路男になる。会社の部下であり、社長の甥っ子でもある。

 明らかに自分のものではない、女物の赤い傘。指摘すれば、首を傾げて誤魔化そうとする。さらに追求すれば、「はっ、間違えてました」と平気で嘘をつく。

 そして頭の中に浮かんだのが、ボツネタの句。いつもなら怒って終わる。そこには、ポジティブなものは何もない。でも、なぜか俳句になると、面白く感じてしまった。

 そんなことで、私の俳句生活が始まった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る