こっそり俳句
さんが(三可)
■■俳句集■■
【代表句】
■春雷よ消えぬノイズはボクの中
■「だんないよ」小さき返事の風の盆
■新緑のカーブミラーに海ばかり
■春愁や標準木も代を替え
■雪だるま手の温もりを知りて逝けす
【第2回短歌・俳句コンテスト:一句部門入選・カクヨム100選】
■窓は童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日色の朝
このページの俳句は、今までの俳句を集めたものになりますが、カクヨム以外で応募中の俳句は含まれません。
△印の付いた句は、応募予定や応募中の推敲前の句となります。
※■は応募済、□は未応募。横の番号はエピソードNo.になります。「ポ」は俳句ポスト365、「N」はNHK俳句に投句。△が付いた句は、推敲前の句。
第2回カクヨム俳句一句:②一
第2回カクヨム俳句二十句:②連
【初春】
■21:草の芽を指折り詠むはリハビリよ
■03:春寒し一次通過も妻は散り
□30:冴えかへるデリートは十万字かな
□16:子の名入り裁縫セット針供養
【仲春】
■22:受験日も平温願うおりんの音
□51:芽吹かずも抗うは胴吹きのごと
□68:離婚する友にサインの四月馬鹿
□144:卒業に一段飛ばす歩道橋
【晩春】
■②一:テープでも元に戻せず花を知る
■振返50:ただ花が舞うか散るかの話かな
□111:桜餅カロリー分とうろうろと
【三春】
■03:春眠し父のスマホも目覚ましへ
■53:春愁や標準木も代を替え
■34:春の朝半分っこの焦げたパン
■35:春雷よ消えぬノイズはボクの中
■②一:風光る名も無きトリのマスコット
■49:何となく朧のせいにすれば由
□66:△桜散れベッドから知る暦かな
□79:しゃぼん玉弾けて残る彩雲か
□89:山笑ふ少し背伸びは八合目
□141:山笑ふ老いて消え入るアレルギー
【初夏】
■23:手酌酒一切れ多き初鰹
■②連:六人の子供神輿へ袖捲り
□31:酸いを知りクリーム纏う苺かな
■45:新緑のカーブミラーに海ばかり
■②連:晶子忌や上司惑わす女子の助詞
□82:退院の朝の苺に苺ジャム
【仲夏】
■25:夏帽子騒ぐ釣り餌にソーセージ
■②連:炎天下飛び石濡れしけんけんぱ
□40:梅雨空の一万キロに描く線
□44:白黒の紫陽花もまだ艶やかに
□52:狙い撃て値引きシールを父の日に
■②一:蛍かなNR(直帰)表示に足されしT
□147:梅雨空に坊主頭の忘る傘
【晩夏】
■26:孫仕様重箱埋める若牛蒡
■②一:朝凪や揃えた靴も踏み出せず
■130:秋近し間引く畑の赤きかな
□ :お前もかWi-Fi切れて蝉の声
□37:△潮風の溜まりし空のプールかな
■50:命色のサングラスの世界かな
□55:△木の校舎の残り香消すダリヤかな
□57:肝試し去年の痣は赤く濃く
□58:△名は「葵」熱砂の中のマネキンか
□61:クーラーの腐海広がる秘密基地
□65:△熱帯夜No.振るは彼の嘘
□70:七月の猛暑時々嵐かな
□74:擬装跡残る胡瓜に付くからし
□75:向日葵の高き迷路のかくれんぼ
□78:廃校に耳を澄ますや忘れ草
□88:雨雲も赤きジレンマ夕焼けかな
■93:潮風が蠢くプールは空なり
□94:木の葉浮く廃校傍のプールかな
□振返百:買い直す宗田理の夏休
□101:ナイターにSTAR WARSは寝落ちの子
ポ116:マス全部、一回休み夏休
□119:水を待つ熱きホースは西日かな
□127:締め切りの水増す文字よ蝉時雨
□137:赤黒き名札の針の酷暑かな
N149:ふるさとのマックに告げし帰省かな
【三夏】
■24:孫とまた褪せし漫画にソーダ水
□01:よだち避く五十路男に赤い傘
□36:夏風邪に味噌汁とパンのドヤ顔
□48:土砂降りに探す逆巻き蝸牛
□46:兜虫木漏れ日までが勝負なり
□62:蚊帳の手の大きく伸ばすや百足獅子
□67:薫風に白シャツの香も舞い墜ちて
□71:極楽の白線を行く蚯蚓かな
□72:頭垂れ首振り止めし扇風機
□73:バードボム流す水の虹や哀し
□76:蚊が刺すは健康な血と盛るご飯
□84:地震後の割れし隙間に茂る草
ポ87:熱気増すアルプス越えの南風かな
□90:キャラ柄の椀を仕舞うや春の宵
□99:海デビュー波を背にせし日焼けかな
□103:夏祭りお菓子の花の独居かな
□104:夏休み会員一のファンクラブ
□106:部屋はなき吸えぬ煙草の初帰省
□107:注文に訛り混ざりて帰省かな
□109:鞄開き残る香や蚊取り線香
□113:山椒は鰻一度のナナチキへ
□117:一番がタイマー延ばす昼寝覚
N139:暑き日や空調服に座る音
□140:右に寄せ夕立に傘の低きかな
□148:泳ぐ眼と悪魔の角は蝸牛
□150:胴吹きの緑濃くせよ夕立来る
【初秋】
■27:雨に消ゆクレヨン書きの短冊かな
■131:星合も「リア充爆ぜろ」 太書きに
■②連:通勤路と指示器を逆へ葡萄狩り
■43:「だんないよ」小さき返事の風の盆
■②一:奏は鉋かなかなの遺骸かな
□91:目印は背表紙のシワ盆の月
N105:小さき灯はコンビニ跡よ天の川
N110:特売はゴミの日前の西瓜かな
N121:ロックオン桃缶なのに猫パンチ
ポ146:八月に出すは手剥きの白海老よ
【仲秋】
■129:うたた寝のライブカメラの月今宵
■②連:敬老の日祝う餅はどら焼きへ
■②一:代々の陰謀知るや曼珠沙華
■56:△五分刈りへ寄る髪の香に無月かな
□125:台風も画数調べ名付けかな
□129:那覇の風ライブカメラと月今宵
□135:「右のやつ」抱えて伸ばす手の巨峰
□142:拘束の甲に針刺す無月かな
□145:代を替え獣道へと秋彼岸
【晩秋】
□108:百を詠み落穂にこその個性知り
【三秋】
■②連:庭で広げし運動会も弁当も
□ :一休み小筆の先の赤蜻蛉
□77:五七五の進まぬ羊夜長かな
□92:秋風に遮断機で知る帰宅かな
□112:復旧は月の蓄光午前二時
□123:色鳥の羽根落つ庭に実りかな
N124:秋風に鳶の下降やカレーパン
N126:一人旅ガラスの虫は途中下車
□128:△盤面とまた封じれぬ星月夜
□134:おまけ付く袋の梨は家族分
□138:爽やぐはマークシートは3ばかり
□振返百五十:色鳥の四原色の世界かな
【初冬】
■10:珈琲と霜取り暖気待つ車中
□04:小春日に何とかなるさ逃ぐ散歩
□69:凩の揺らす夜空に瞬きや
【仲冬】
□07:未完作今年も放置日記買ふ
■59:窓は童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日色の朝
□81:完結は一週間と日記買ふ
【晩冬】
■06:カップ手に釣り銭五枚息白し
□13:除雪車の告ぐ警報や午前5時
□02:寒の水ローン半ばに身も軋み
□38:雪だるま手の温もりを知りて逝け
□64:△朝と夜をルーにしてつくる氷柱かな
□120:大寒波白線掻き帰宅かな
□122:傘で突く一本だけの氷柱かな
【三冬】
■②連:二十年鍋の香にさえ知る機嫌
■12:ポケットの父の手袋柄違い
□20:こたつむりWi-Fi切れてのろのろと
□32:粥嫌う子の朝食は肉まんに
□39:また遅れ解消出来ず冬桜
□47:凍て風は妻の振るいし歯みがき粉
□80:黒髪と落ちた白髪の日向ぼこ
□85:草枯るる裂けし道路もそのままに
□86:鰤起しパック刺身もランク上げ
□96:「あるもので」置き手紙の磁石や鍋
【暮・新年】
■15:保護具付け天井見上ぐ事務始
□18:一年の迫る期限に今日も餅
□19:園児らの独楽名人に誇らしく
□33:点滅信号の先の初日かな
□60:改めるブックカバーの淑気なり
□63:△去年、ボクとキミのレベルを足してみる
□95:売れ残る「よくできました」年の暮
□97:殴り書き成人の日に見返す絵
□98:煤払い直せぬままの「。」
□114:電線の一羽逆向く初鴉
□143:筆始め門構えだけ上手き文字
【無季】
■54:今日だけ仕舞う隠す手の指輪跡
■41:未来行き人災が為遅延なり
□83:白目剥き稲川淳二笑ひけり
□100:モノクロの街も言葉も消ゆるバグ
□115:二度目のシャワー詰め替えは三回で
■■短歌■■
■銀漢の一つに立つを知りて尚笹に飾りし青の短冊
■銀漢の一つに立つを知りて尚「リア充爆ぜろ」太書きにせん
■笑うキミ蓋が固いと怒るキミ奇数日はボクの朝食当番
■金曜日半分っこの焦げたパンだって明日はお休みだもの
■未来行き人災による遅延なり現在着も遅れの模様
■ただ花が舞うか散るかの話かな四角い春は最後となりぬ
□また嘘に
□真似するは小の袋の草むしり目当ては赤きヒーローパッチ
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