第4話 弟君も成敗する
「だったら、おめぇもあいつと戦ってみろよ!人のこと言えなくなるからな!」
「やだ!兄さんは同い年なんだし!おれはまだじゅ…1歳なんだよ!」
1歳でそこまで話せるとは。天才か。さすが異世界。
ソラの必死の頼みにより、ソウと俺は戦う事になった。
弟のステータスは↓
ソウ・パインデ Lv.37 1歳
スキル
治療ができる
体力を上昇させる
運を強くする
水でできた球を対象に当てる
対象を溶かす
対象を腐らせる
なるほどなるほど…って、Lv.0.01とか、習得中…って。何!?でも、溶解とか、腐敗って、受けたらまずいから、よかったけれど。あと、1歳でLv.37とは。バケモンか。
「試合開始」
それとほぼ同時に、お互い体力上昇を使う。体力上昇はあっちの方がレベルは上だ。しかし、あっちは深呼吸している。落ち着かないようだ。その隙をつき、
「ひきょーだなぁ、お兄さん。相手が準備してるのに攻撃なんて。上杉謙信は
かなりどうでもいいことを言いながら、水球を放ってきた。炎球は消火された。しかし、
「ゴホゴホ、ゴホゴホ」
消える直前、ソウは煙を吸ったようだ。何故かいつも持たされていたガスマスクを着用して、俺は隠し技[
「ゴホゴホ、隙あr…ゴホゴホ」ドヤ顔で拳に魔力を溜め、殴りかかる。でも咳してるとあんまりかっこよくない。1、2発受け、結構痛かったけど、結局二酸化炭素中毒になって倒れた。
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「やっぱり、お兄さん、強かった」
「だろ?おめぇも人のこと言えないな」
「でも、おれ、もっと強くなって、お兄さんを倒す!戦国武将みたいに!下剋上だ!」
「?せんどくぶこー?げどくこー?って何?」
「………………………」
「げこくじょう」を「げどくこー」と間違えるのはまだいいとして。「せんごくぶしょう」を「せんどくぶこー」と間違えるのはないだろ。そのくらい、3歳でも分か…
!!!!!
何も思ってなかったけど、ここは異世界。上杉謙信と武田信玄どころか、戦国武将自体存在するわけない。(この世の歴史に戦国時代という時代はない。戦争時代ならあるが、戦争武将とかも存在しない。)さっき黙ったのは、『おいおい、それはないだろ』というより、『やべ、言っちまった』の方が近いのか。あと、年齢を1ではなく「じゅ」と言い間違えたのは、元の年齢が10代だったから。1歳であんなに喋れるのも、前世で言葉を話せたから、と、色々つじつまが合う。
こいつは怪しい。もしかしたら、転生者か?だとすると、転生者は俺だけじゃないのか‥ワクワクしたと共に、俺をいじめた奴らの顔が浮かんできた。
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