第2話・自〇配信、英雄の怒号

第二話です。

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一夜明けて今日。自〇配信実行の日だ。


しかし、すぐにダンジョンに行けるというわけではないらしい。

入るのに免許というかライセンスは絶対に必要というわけではないみたいだが。。。

ちなみにライセンスというのは、政府のダンジョン協会と呼ばれる所で発行してもらえる。



ダンジョン協会とは、ダンジョンで産出されている鉱石や、魔物の死骸を手数料を払えば加工して渡してくれたり、売れる部位を自分ではぎとらなくても買い取ってくれ場所だ。ほかにもパーティーメンバーを紹介してくれたり、その人の力量に合わせたダンジョンの階層を教えてくれたりもする。



ランク査定などもあり、高ランク探索者になると協会のホームページに乗り、名指し依頼や政府からの依頼がもらえる。簡単に言えば、依頼料の高い依頼を優先して受けられるのと、ダンジョン探索をするという名目があれば海外渡航料が政府もちになる。その分成果は度々上げないといけないが。。。これは、Sランクの特権らしい。



ちなみに世界に数人しかいないといわれているZランク級冒険者まで行くと逆に政府からの依頼は断れない。なぜなら、Zランクに出される政府からの依頼は、失敗又は断られた時点で日本が世界地図からなくなるレベルの非常事態がダンジョン内外かかわらず起きる可能性があるということだからだ。それゆえに気軽にダンジョン探索や配信などもできない。言わば政府側の人間に近いといってもいい。故に、自由に探索ができる探索者の中での最高ランクはSだ。



話を戻すが、ライセンス登録登録は義務ではない。ただ、登録した方が楽できるしランクが上がれば上がるほど、様々な特権が得られる。それに、ライセンスなしだと武器も防具も売らないという店もある。



そもそも、ライセンスの発行には試験とかはない。発行手数料や個人情報の登録さえできれば犯罪者やよほどの子供じゃない限り簡単に登録できる。詳しく言うと高校一年生から登録はできる。そういうところからもほとんどの探索者がライセンスを所持している。



まぁ、言い方は悪いが半強制的なのは事実だろう。ライセンスの件は正直なくてもダンジョンに入れるので問題はないが、武器や防具無しでダンジョンの受付を通り抜けることはできない。さすがに怪しまれること間違いなしだろう。しかし、東京の初心者用ダンジョンといわれるところは休日になると、新しく探索者になった人や、

パーティーの連携を深めるために来る人などでごった返すらしい。つまり、何処かのパーティーの荷物持ち風を装っていけば何とかなるだろう。



逆に高レベルダンジョンに行くのもいいかもしれない。なぜなら、高レベルダンジョンは名の通り高レベルのため、B+ランクのレイド(複数パーティーによる総力戦)か、Aランクパーティー(5人)及びSランクでやっと中層まで行けるレベルだ。中層ボスから下層全域まではSランクパーティー(5人)かZランク一人で何とか。深層はSランクレイドか、Zランクパーティー(5人)でギリギリ壊滅寸前だけど何人か生きて帰れるレベルだ。


故に基本的に人がいかないダンジョンであるため、廃棄ダンジョンと呼ばれる場所もいくつかある。廃棄ダンジョンとはあくまで一般探索者が入れるレベルにないため、Zランクが修練のために使うダンジョンのことだ。あくまでも暗黙の了解であって、政府から立ち入り禁止を公言されたわけではない。

それに、Zランクは顔を公開されており、素性等を確認する必要もないし、廃棄ダンジョンの異変に気付いたところで受付では対応できないため、廃棄ダンジョンにはダンジョンの受け付けはいない。以上のことからダンジョンに入り込むのは簡単だ。



俺は決めた。せっかく配信するなら、誰も入ったことないであろう廃棄ダンジョンに入って命を捨てて盛り上げようと。ちなみにダンジョン配信のためのドローンは、自動でモザイクを掛けたり、持ち主に何かあった時のために自動で配信終了することも可能だ。自分の貯金で出せる限界の50万のドローンを買った。



「廃棄ダンジョンの場所も調べたし、ドローンの用意も完璧。

 機材の準備もちゃんとできてる。チャンネルの開設は、

 昨日終わらせたし遺書も書いた。」


そうして俺は、廃棄ダンジョンの前に着いた。


「ドローン起動。配信開始。」


音声認識の機能もあるドローンは、俺の声に反応し、機械的な音を出し起動、浮遊を始めた。


「えーっと、皆様初めまして、命を懸けたダンジョン情報のお届けをするために

 配信を始めます。この世に嫌気がさしたので、自分の人生を振り返りながら、

 いい死に場所が見つかったら死んで配信強制終了するまでその場で待機、

 記録することに努めます。チャンネル登録等はする必要ないです。

 この配信しか世に出ないので」


そう前置きをして、ダンジョン内に向かって歩いていく。


視聴者が二人いることに気が付かず。。。


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二話目を書き終えました。


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