第8話「亡き扉へ」
長き暮れの
黎明の所説
静かくも
憐憫に揺れう
言の葉の慣れ果てを
せわしき子らは歌い流す
淡き、雪上の感慨も
空に落ちた鳥も
ただ古の遺産にかすむ
春を知りえ
そこのら不浄と不覚の荒廃を
さも悠然に鼓舞する
ただ一説に重き憐憫は
永く猛り
いさみを歩調した
歴史の数々も
ほむらに思えば
一時の安寧
そうして
ただ生きる
この道すがら
道徳の輪廻に
世迷言をはべり
ただ零落する
亡き者に
予言を造ろう
はてさてこの道中
人生なるものに
揺れいては
ほうふつと
日々を成せるか
ただの一介の
がらんどうに
せわしき寄る辺を
止めれるか
ああ、なんたるも
この道すがら
ありもしなき
方角に
答えはありて
無きにしも
考えをめぐらすが
吉日
行くがいい
その扉の先の
あるはずのない
部屋へ
参るがいい
世の常は問うほどに
起伏を見せるも
また真実なるから
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