第2話「心の災害」

長き時間も

長き偽りから生まれた事に気づいた

そうして正した自分は

過去にしか後扉を開けない


この理念に

感慨と至る

齟齬に


礼節を持たせた母に

今じゃ虚空の虚栄が映る

この仮初の未来感に

ただ開いた帰る場所に


もう居場所がないと

そう育ったエイプリルフールのような毎日に

ただ息をつくことを良しとした


その最後の景色に画風に

もう物語だけがシラバスで

その到達できない永遠になった過去に

もう扉はないのに


ただ心はしがみついている


そして私は今日も、心に映る

災害にあっている


そこで我が子と死にたかった

だが


過去は死をくれず

未来で死んでも無意味だと

だからこの妄言に


もう後扉を開き

私は今日も過去に待つ子を

見ている

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