第7話 虚勢を鵜呑みにされて困り果てるの巻

「おうい、腹が減ったらいつでも出ておいでよな」


 新吉は、与七が内部から開けまいとしている貯水タンクのフタの上であぐらをかいて、内部へと呼びかけていた。ハタから見れば己のポコチンに語りかけているようだ。


 その晩のシャワーのお湯はなんだかしょっぱくて、それは与七の涙か精液かと思いを馳せると、喉から胸にかけて水深10メートル分の圧をかけられたように苦しくなるのだった。


 そもそも自分の分身たる垢人形に、変な見栄はって実物比20倍の立派なイチモツを装着した自分が悪いのだが。












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