第485話 【恒常配信】underground……
配信開始からこちら、他責自責含む様々な事故により……現在のおれの
当然その下は、いわゆる最終防衛ラインなので……常識的に考えれば、これ以上の脱衣は認められない。
やらかし手が男のひとなら、もしかすると慈悲してもらえるかもしれないけど……身体が女の子だったらえっちなので、間違いなくアウト。おれはおとこなのに。げせぬ。
しかしとはいえ、ここまで大切に育てた『のわめでぃあ』だ。さすがに危ない橋は渡れないし……
……などといった危機的状況であるにもかかわらず、どこか余裕さえ窺わせる立ち振舞いの若芽ちゃん。
自分の立場を
「はい勝ち~~~~!!(なぜなら三位は四位ではないため)」
「や……やりました! わかめさまっ!
「えらいぞ
「……!! わ、わぅぅぅぅ!!」
『ん?』『ん?』『エッッッ!!』『いま』『ん????』『キマシタワアアアア!!!』『ん?』『こっわ』『お前らじゃねえ座ってろw』『ん?』『あーっ!あーーっ!!えっちです!!』『#もっとイチャつけのわめでぃあ』『末永くなかよししろ』
つまりは、おれか
このように三位を取ったとしても、それは当然『かち』といえるのであって。
せっかくの脱衣チャンスを棒に振る形となった挑戦者二名が、視聴者さんから盛大にブーイングを受ける中……おれは素晴らしい活躍を見せた
既に時刻は二十三時を回っており、どうやらいつもの定例配信の枠に収めるのは不可能そうなのだが……べつに『二時間』という線引きをしたのもおれなわけで、そこんとこを延長するぶんにはべつに問題ない。
それに……ここまで盛り上がってくれているのだ。
ここで水を差すような、それこそみんなが『興醒め』するような悪手は打ちたくない。
「しょぉぉぉがないですねぇー! そんなにわたしを剥きたいんですか視聴者さんは! でもいいんですかぁー? そんなんじゃいつまで経っても剥けませんよぉー? 朝になっちゃいますよぉー?」
「ぐぬぬぬ……会場のみんなぁー! このままだとノワが調子に乗ったまま終わっちゃうよぉー! 会場のみんなで麻雀戦士を応援して、
「おいこら
『うおおおおお!!』『がーんばれ!がーんばれ!』『プロ先生を……プロ先生の奇跡を再び』『もうゆるさねぇぞ……(イラッ』『がーんばれ!!がーんばれッ!!』『ラニちゃんひでぇwwww』『ゆるせねぇよなぁ!!』『ちょっと本気出す』『任せろ絶対ぇ泣かす』『まず部屋入れねぇんだよな』『麻雀に自信ニキ以外自重』『ここまで来て終われるかよォ!!』『ラニちゃんがコッチがわなの笑う』
「じゃあ……しょうがないですね。正直わたしも徹夜麻雀はちょっと厳しいので……次でラストにしましょう。……その代わり」
最終戦の宣言を受けて、盛り上がりを見せると共に慟哭が散見されるコメント欄。
ストレートな欲求と好意が大いに見てとれて……たまにちょっと『濃い』ひとはいるけど、おれは総じて嫌いじゃない。
どうせ終わらせるなら……みんな満足してくれた上で、気持ちよく終わらせたい。
……よって、そんな彼らの期待に報いるため。
更なる盛り上がりを期待するがため。
「その代わり、ラスト負けたら…………
おれは、特大のエサを取り付け……全力で竿を投げる。
『言ったァァ!!!』『プロ先生を!』『いいなお前ら空気読めよ!?自信ニキに任せろよ!?』『【¥11,082】祝・わかめちゃんぱんつ解禁』『これはワンチャンあるのでは』『二枚ってことは!!二枚ってことは!!』『いいの!?』『やべーぞ全裸エルフのパンツだってよ』『ちょっと拡散してくるわ』『すごい!タダでえっちみせてくれるの!?』『【¥4,545】』『ありがとうのわめでぃあ』
「ま、まだわたしが負けるって決まったわけじゃないですが!! アッ、それはそうとしてすぱちゃありがとうございます。仮にわたしが脱がなかったとしても大切に使わせていただきます。たぶん脱ぎませんけど」
「えー脱ごうよノワ、みんなよろこんでくれるよ?」
「何もなく脱ぐわけないでしょおばか! えっち! へんたい!」
「ありがとうございます!!!」
ラニの盛り上げ(?)と視聴者さんたちの必死の牽制により、どうやら最終局の対局相手が決まったようだ。
おれがメンバー募集を開始したと同時に入ってきたお二人は、ご両名ともなんか強そうな称号をつけている。たぶんだけど歴戦の証のようなものだと思うので……これはひょっとすると
ある程度予想していたこととはいえ、やっぱ
いや、うれしいんですが!
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