第484話 【恒常配信】welcome to ようこそ
「…………ずびっ、……ぐすっ、」
「わ、わかめさまぁ……わぅぅ」
「だ、大丈夫! 大丈夫だからね
『かわいそう』『【¥4,545】うーんセンシティブ』『わかめちゃんかわいそう』『これはこれで』『これはセンシティブ』『だ、大丈夫?BANされない?』『策士策に溺れた形?』『【¥4,545】御馳走様です』『永久保存版』『スク水魔王のSM配信が収益化通るくらいやぞ?余裕余裕』『こうきたか~~』
視聴者さんたちにも大好評でお送りしています、本日の『生わかめ』……変則脱衣麻雀の会。
ここで突然だが、他ならぬおれ自身が定めたルールを、もう一度確認してみよう。
ひとつ。大前提として、危ないところは見せない(健全なので)。
ふたつ。脱衣判定は一局ごとではなく、半荘戦一戦ごとで『四位になったら一枚脱ぐ』形式。
みっつ。一局につき視聴者さん二人をお招きしての対局。
なお諸般の事情により作戦を急遽変更しまして、おれが
まぁ諸般の事情っていうか、おれの手牌を内緒にするためだ。こちとらパンツが懸かっとんのやぞ。
つまりまぁ、こんなルールでやろうとしていたわけですが……ここでひとつ、視聴者さんに突っ込まれたポイントがございまして。
それすなわち『
「だ……大丈夫……まだあわてるような時間じゃない……」
「わうぅぅぅぅぅ……」
結論からいうと……
まぁ当然だろう、おれにとって
この子に恥ずかしい思いをさせるわけにはいかないし……それに、後ですまなさそうに『しゅん』とする
というわけで、特殊脱衣麻雀が始まって早くも一時間半ほど。
本日のおれの
おれの現在の格好、なんと『半袖シャツ』に『ホットパンツ』なんですよね。
えぇ……既に三枚剥かれてるんですよ。不思議ですね。
「いや……まさか…………いや、やめとこう。なんでもないよ
「わかめさまぁあぁ……」
ええっと……先ほどからですね、
最初に言っておきますけど、おれに彼女を責めるつもりはこれっぽっちもないんです。ないんですけど……えっとですね、トんじゃったんですよ。
いや、でもあれは相手が悪かった。後になっておれの超人的な動体視力と認識力でコメントを拾ったところ、なんでも日本麻雀協会屈指の実力者……つまりはプロの職業雀士がまぎれこんでいたらしい。……うそでしょなんでプロが出てくんのよ。
ともかく。
これにはコメント欄の皆さんも、そしてひどいことしたプロ雀士先生も思うところがあったのか……おれも含めみんなで
はい。泣く子も笑う『のわめでぃあ』局長の、かしこい叡知のウィズダムエルフ
特筆すべきこともなく普通に最下位になりましてですね。
こればっかりは仕方ないなと、おれは『ローブ』に続いて『レザーブーツ』を脱ぎましてですね。
ちなみにその脱ぐときの様子なんですが、何故かこれまた盛り上がりましてですね。
こうして迎えた第三回戦。
若芽ちゃんは局長の
よりにもよって南四局……おれが白いの三枚組を含む暗刻三セットにドラまさかの六枚をオマケした強力な一手をですね、よりにもよって
ワンチームであるはずの
これはさすがに『弁護の余地無し』と……再びカメラの前でストリップショー(※靴下のみ)する羽目になりましてですね。
いやこれは正直自業自得だと思うので、
「さて……というわけで、まさか早々に……というか、たった三回戦で追い込まれるとは思いませんでしたが……そんなわけでお送りしました変則脱衣麻雀、楽しんでいただけましたでしょうか! ではまた次の配信でお会いしましょう
「ふぇぇ!? わっ、わぅぅっ!?」
『阻止』『【¥10,000】に が さ ん』『ゆるされんぞ』『まだ2枚残ってますよね?』『さすがに無理があるかと!!』『早口ヴィーヤわらうwwww』『【¥4,545】いかないで』『いっちゃだめ』『ぱんつまだみせてないじゃん』『【¥10,000】パンツが拝めるかどうかの瀬戸際なんだ、やってみる価値はありますぜ!』『【¥4,545】ここまで来て逃がすかよォ!』『刀郷くんおるやんけ』『【¥1,000】あと一枚で人々の夢が叶うんだ!』『トーゴーおるやんけ』『トーゴー割と最低で草』『全校集会』『にげられないぞ』
(撤退は許可できない。繰り返す、撤退は許可できない)
(わかってるけどそれラニちゃん自分の欲望入ってないよね?)
(さて、じゃあ……あと一枚剥かれるまで耐久でもする?)
(ラニちゃん?)
(ノワがエッチな脱ぎ方してくれたおかげで同接すごいことになってるよ)
(ねぇラニちゃん?)
(やっぱ美味しそうなエサが目の前だとね、盛り上がるよね)
(おいえっち妖精)
いやまぁ、さすがにおれも逃げられるとは思ってませんが!
たとえ最初から続けるつもりだったとしても、こうして『視聴者さんの熱意に負けた』てきなアピールをすることで、わかめちゃんのやさしさを世に知らしめることができるわけだな。
「…………そんなに、ですか? そんなに、この年端もいかないエルフの少女を……剥きたいんですか? あられもない姿を見たいんですか、視聴者さん。…………変態さんですか? エッチなひとなんですか? ……わたし以外に、あんまり言わない方がいいですよ?」
『やさしい』『ママーー!!』『わかめちゃんならいいの!?!?』『ヴッッ!!』『ほめられた』『【¥45,454】ありがとう』『ママやさしい』『【¥10,000】最高のご褒美です!!』『チョロい』『やさしい……』『驚きのチョロさ』『土下座して頼んだらパンツくれるんじゃねぇか』『さすがに心配になるチョロさ』『わかめちゃんになら言っていいのか』『ありがとうのわめでぃあ』『今の変態さんのとこ誰か切り抜き頼む』
……まぁ、その副作用として『チョロい』とかいう評価にも繋がっちゃうのだろうけど……愛されキャラとして受け入れてもらえるのなら、悪い気はしない。
そもそも最初に言った通り(まぁ実際に言ってはいないんだけど)、今回の配信は『お礼』の意も含んでいるのだ。
視聴者さんたちに喜んでもらえるのなら……こちらとしても、願ったり叶ったりなのだよ。
そう、なぜなら今日のおれには……とびっきりの秘策があるのだから!
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