【突発雑談・本人秘匿】合法実在幼エルフの沙汰決める_2o2x.o2.o2【URcaster/冥王ハデス】



 よぉーしじゃあ、無事わかめちゃんへの『お願い』も決まったことだし……あー、視聴者リスナー諸君にはまだ内緒だが、俺様たちにとっても嬉しい誤算もあったし……その他諸々、いろんな目出度めでたい出来事を祝して……乾杯!!



「「「「「かんぱーーーい!!!」」」




 いやー……いいね、こういうの。十二人か? こんな集まっての雑談配信ってそうそう無ぇよな。なかなか出来ねぇよ。



「基本自分ちから配信やからね……」


「せいぜいが通話越しであるな」



 だなぁ。この視聴者リスナー諸君に見せらんねぇのが心苦しいんだが……まー賑やかなもんよ。通話越しでも十二人はなかなか無ぇよな。


 『そもそもどういう集まり?』うーん……どこまで言って良いものかな……よくよく考えりゃあかなり急展開だったからなぁ……



「元々の発端は昨日の、わかめちゃんのスマブロじゃよね」


「……そうですね。週末だけどあいにくの天気なので、霧衣きりえちゃんとなつめちゃんと、練習でもしようかなって。……そしたら」



 ラニちゃんにドッキリのお誘い受けてな。そんとき俺様達がな、ラニちゃんにそそのかされて……『面白そうだな』って、お招きしていただいたわけだ。

 そのあたりの出来事はわかめちゃんの『のわめでぃあ』で……アーカイブ残ってる?



「あっ、大丈夫です。『ゲーム配信』ジャンルで残してます」



 オッケーオッケー。まぁそんなわけで、わかめちゃん本人には内緒でお邪魔して、一緒に遊んで……その日は俺様の優勝でお開きになったんだけどよ。


 ……まぁ、なんてぇか……わかめちゃんらのオウチがな、とにかくスゲェんだわ。もーお嬢様よこの子。


 そんで……姫さんだっけか? お泊まりしたいーって言ったら……『いいですよ』って言われちまってな。

 んで味を占めた俺様達は、頭数を倍にして今日襲撃を仕掛けたわけよ。



「本当に……まだ信じられませんよ。あの『にじキャラ』の皆さんがわたしんでお酒飲んでるんですよ」


「諦めろぅー現実だぞぅーぃ」


「せやせやーとっとと諦めーぃ」



 まぁ……なっちまったモンは仕方無ぇわな。っつーわけでわかめちゃんにお泊まり会してるわけだが……あれだ。せっかくの機会だし……『腹を割って話そう』か!

 なんか身内に対して言いたいことあるモン居たらどんどん言っちまえ?



「あっ、じゃあオレいいっすか。いっつもオレの事をロリコンって馬鹿にしてる宮古みやこ姉弟きょうだいなんすけど」


「ここに居ない相手じゃん! REINでやれーや! ほんま使えねぇデコがよぉ」


「まあまあまあ青ちゃん。確かに刀郷トーゴーは使えねぇデコだけど、まぁ面白けりゃええねん」


「ひどい言い様っすね……まぁそれでですね、オレが今日ることが、どっかの誰か経由で宮古あねにバレましてですね。大層恨み言を言われたわけですよ」


「あ、それ私だわ。ハイベース号の写真めっちゃ送っちゃった。ごーめん刀郷トーゴー先輩」


「いや、大丈夫す。それで宮古姉みやこあねにネチネチ言われてるわけですけど、そもそもオレが……てかオレたちがここに居るの、大元を辿ればオレが『わかめちゃん良いな』って思ってたことに起因するわけですよ!」



 あー……そういやそうだったか。あん時ゃ確か、俺様と刀郷トーゴーと……姫さんと、あと日之影会長サンか。確かその四人だな。

 刀郷トーゴー主催の四人打ちやってたトコにコメント欄が騒がしくなって、何事かと思ったら噂のわかめちゃんが現れてて……



「わたしがスパチャのお礼でスパチャしたら、なぜか刀郷とーごーさんが炎上したんでしたっけ」


「そうですそうです! あれ以降わかめちゃんと我々との距離感がググッと近づいたんで……つまりは今日この集まりがあるのも、元を辿ればオレのロリコンのおかげなわけっすよ! はっはっはっは! どぉよダブル宮古みやこども! 羨ましいだろひゃははー!」



 自分でロリコンって言いやがったぞコイツ……



「わたし百歳のお姉さんなんですけど……」


刀郷とーごーくん……レディをロリ呼ばわりはどうなんどす? しぬどす?」


「まぁかめちゃんは小ちゃくて可愛いからなぁ」



 ぇえ、でもよ……じゃあ何か? 刀郷トーゴーのロリコンのお陰、ってことか? 今日のアレやコレやは。



「まぁそういうことになるっすね。全てはロリの導きによるものなんすよ」


「デコ先輩残念ですが……ダウトっす。それ」


「えっ!? ちょ、」


「……そうだね、トードーくん。残念だけど、ボクとウニちゃんの出逢いのほうが先かな」


「やよねー! さっすがラニちゃん! つまり今日のこのお泊まり会も! 温泉合宿も! 全部うちのお陰ってことやんな!!」


「ああー! そんなぁー!」



 まぁ……サラッと重要事項お漏らしした村崎には、追って沙汰を下すとして。



「ぬあーーーー!?」



 取り敢えず刀郷トーゴーのロリコンは今更どうしようもないってことで……まぁ、触らんでおいてやろうや。個人の性的趣向にとやかく言うモンでも無ぇだろ。実害が無いならどんな性癖だって構わんのよ。



「とりあえずおれらⅢ期は皆キモがってるって覚えとけな?」


アオちゃんあの、オレ一応先輩」


「あ? 黙れよロリコン。Ⅲ期おれらのエロFAファンアート『よいね』してんの知ってんだからな。なんならわかめちゃんのエッチなイラストも『よいね』してたかんなコイツ」


刀郷とーごーくんしねどす」


「ちがうんす! ちがうんすよ! ほ、ホラ! ハデス様も実害無きゃ無罪って」



 ……さて、じゃあ他に『腹を割って』話したい奴おるか? 俺様冥王ハデスの名において、この雑談枠の間は無礼講だ。『あいつキモい』だとか『視線がイヤらしい』だとか『こんな秘密知ってる』だとか、忌憚の無いぶっちゃけトークを繰り広げてくれたまえ。



「え、あの、ハデス様!?」


「あの…………じゃあ、部外者が恐縮ですが……わたしから。よろしいですか?」



 はいわかめちゃん。いいぞ、気にせずどんどんぶっちゃけちまえ。



「はい、では……えっと……『性癖』になるのかは判らないんですけど…………玄間くろまくろさん」


「にゅ?」


「もしかして、なんですけど……小さいけもみみっ子が好きなのかなぁ、って」


「…………………………え? こわ。なんでバレたん? エルフの読心術的なやつ? こっわ」


「「「「一目瞭然なんだよなあ!!!」」」」



 まぁな……あー、えーっと……わかめちゃんとこのメンバーでな、なつめちゃんってぇ小さい猫耳っ子が居てな。……あー、Ⅳ期の玄間くろまが…………これ配信乗せられねぇのマジ勿体無ぇなぁ……ずーっと膝に乗っけてんだわ。


 うーん……なつめちゃん見るからに小さいからな。夜更かしはちょーっと厳しかったか? めっちゃ船漕いじゃってるわ。



「んふゥーみてみてほら、うちの服『ぎゅっ』て握っとるよほら」


「アァー尊いてぇてぇ……!!」



 これ……もうお休みさせてやった方が良いかね。さすがにオッサンどもの宴会に付き合わせんのも酷だろ。



「せやなぁ。なつめちゃんネンネしよか。かめちゃんお布団ある?」


「で、ではっ! わたくしがお部屋までご案内いたしまする! くろ様、何卒そのままなつめさまを」


「ん。わかったぁ」


「…………ぅゅぅ(むにゃむにゃ)」


((((((かわいい…………))))))


「……では、くろ様。こちらへ」


「ほな、いってくるわ」




 ………………あー、うん。なんだ。


 俺様もⅣ期との絡みってそこまで濃くは無いんだけどよ? あそこまでいい笑顔の玄間くろまって、なかなかに稀少レアじゃね?



「レアやね」「レアですね」


「……すみません、うちの子が」


「いやいやいや! 良いモン拝ませて貰いましたよ! アー尊い!」


「ロリコンは黙るどす」


「デコが気持ち悪い顔しやがってよぉ」


「アア!! 辛辣!!」




 ほいじゃあ、次行くか。暴露なり告発なり、誰かあるか? ぶっちゃけて言いたいこと言うチャンスだぞ? 誰かみたいに炎上したら自己責任だけどよ。



「……では、我輩から。宜しいか?」



 ほいじゃウィルム。いいぞ、やっちまえ。



うけたまわった。……まぁ……先日、我等Ⅰ期で集まった際のコトなのだがな…………唐変木トーヘンボク勇者めが、セラフ嬢の体型に関し……聞き捨てならぬ発言をな」


「はいはい。わち支持します。あ奴はいっぺん処すべきどす」


「あれですか、噂の『揉むとこ無い』発言ですか。さすがに赦せないっしょ……ね、のわっちゃん」


「何でわたしに振ったんですか今。ねぇうにさん。ちょっと。目そらさないでくださいちょっと。うにさん。何で今このタイミングでわたしに振ったんですか。ねぇ。どういうことですか。目そらさないでくださいこっち見なさいってば。何が言いたいんですか。ねぇうにさん」


「今のはおれもうにちゃが悪いと思う」


「我輩もそう思う。今のは村崎に非があろう」



 まぁまぁわかめちゃん。将来きっと美人になるから。元気だしなって。二十年後くらいが楽しみじゃんか。……な?


 ……いや、ほっぺプクーは草だわ。






…………………………………………




………………………………




……………………





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る