第一章　謎の扉と謎の世界

「「「私は、扉の前にいる」」」

「「俺は、扉の前にいる」」

ー数分前ー

雷のようなものが、五人に激突して、目を覚ますと、謎の部屋の中にいたのである。一つの部屋に一人。五人は自分以外の四人がどこにいるのか分からなかった。そして、扉なんてものは存在しなかったのである。少し経ってから、神様だという謎の声がして、目の前に扉が出てきた。

神様が言うに、この部屋を出たいならこの扉を開けるしか出口はない。この部屋も早くしないと、じきに消滅するのだという。

ー現在ー

五人は迷っていた。外に無事でれても、他の四人と会うことができるのだろうか。それでも、五人とも扉を開けた。それは何故かー

この言葉である

【誰だって、自分の人生という物語の主人公なんだ。】(ジョン・バース米国短編小説家1930〜)

彼らは、授業の調べ学習で共に調べた、先人の言葉を覚えていた。そして皆がこう思った。

「誰かもわからない謎の神様に人生を潰されるくらいなら:物語を神様に変えられるくらいなら、自分で人生という物語を変えてみせる。」と

そして彼ら五人は、扉を開けた。扉の先には日本とはまた違う謎の世界が広がっていた。謎の世界は広い。しかし、五人は会うことはできなかった。その代わりなのかはわからないが五人は、一人一人その世界の人に連れられて、とある場所に来ていた。そこはー。

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