全国高等学校簿記選手権大会（通称簿記の甲子園）二連覇の軌跡

前書き

　突然ですが、みなさんは簿記（ぼき）をご存じですか？

　今まで簿記と関わってこなかった方はもとより、商業高校あるいは大学や専門学校で学んだ方や、事務関係の仕事をしている方でも、それが何であるかを説明するのは難しいのではないでしょうか。

　かくいう私も、言葉で説明しろと言われても、うまくできません。

　ネットには、【簿記とは、企業などの経済主体が経済取引によりもたされる資産・負債・純資産の増減を管理し、併せて一定期間内の収益及び費用を記録することである】と書いてありますが、簿記を知らない方はピンと来ないかもしれませんね。

　私は高校に入って、簿記を知ることになるのですが、最初の頃は先生の話を聞いていてもまったく頭に入らず、ちんぷんかんぷんでした。

　そんな私が、後に全国制覇するメンバーの一員になるとは、この時は誰も想像できなかったことでしょう。

　この先に書かれるているのは、私が高校時代に経験したことを忠実に再現したものです。

　なお、学校および登場人物は仮名にしています。