1人目 桜木雪 中

さて、先ほどの続きだ

情報を得た俺はまず、その人物の今と過去を調べた。探偵まがいのやり方だが、意外と情報が集まる

元の高校は特定できている。つまり簡単に殺すことができる

殺すヤルだけなら単純、登下校どちらかの時間帯で目を狙って刺すだけでいい。15簡cm程度の刃物で目を狙って刺すだけで簡単に脳を浅くだがえぐることができる

ただそれだとすぐに終わってしまう。本当に一瞬だ。もっとじわじわと苦しんでもらいたい。痛みを少しでも多く、そして長く味わってから死んでもらいたい

調べたところ、坊ちゃんには彼女がいるらしい。話は簡単

寝取って、依存させて、最愛の彼女の手で殺す

彼にとっては最高の悲しみと痛みになるだろう

さて、さっさとやってしまおう


準備をし始めてから4ヶ月が経った。なぜ今語るのか?

わかるだろう、完成したからだ、崩れる直前まできたジェンガ計画が!

彼女さんはただ金をもらって付き合っていただけらしく、何回か寝るだけ、ウソを囁くだけで堕ちた。依存までもトントン拍子で進んだ

坊ちゃんには友達と行くと話してもらった船旅行で2人だけ遭難、約2週間共に寄り添い過ごす。その2週間の中で丸1日急にいなくなり、孤独にさせ折れた後で戻る簡単な作業

本当に簡単で助かった。後は崩す最高の瞬間だけだ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ショートショートストーリー 失踪し過ぎの者 @kokokojin

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る