場面[5/6]
ナレーター: 丁度同じころ、ヘロデ王の宮殿には三人の客人がありました。
外国の、たいそう立派な身なりをした客人たちは、ヘロデ王の前に出ると言いました。
学者1 :「私たちは東の国から来た学者です」
学者2 :「星の導きで、あなたの国の新しい王様が生まれた事を知り、お祝いを申し上げるためにやって来ました」
学者3 :「さあ、御子(みこ)はどちらにおいででしょう?」
ナレーター: これを聞いて、ヘロデ王は怒りました。
ヘロデ王 :「とんでもない事を言い出す輩(やから)だ。この国の王はわしではないか。そんな子供は、見つけ出してひっとらえてくれる!」
ナレーター: さあ大変です。学者たちはあわてて宮殿から逃げ出しました。
学者1 :「これは大変なことになってしまったぞ。急いで御子をみつけ出して、お守りしなくては。おや、向こうから来るあれは何だろう?」
ナレーター: 夜道の向こうから、羊飼いがたくさんの羊を連れてやって来ます。
学者2 :「これは、羊飼いのみなさん。こんな夜遅くにどこへいくのかね?」
羊飼い1 :「へえ。おらたちの救世主様がお生まれになるんでお祝いをしに行くんでごぜます」
羊飼い2 :「この星の方角ですと、ベツレヘムの町になりますやら」
学者1 :「それは丁度よい。私らも、その御子(みこ)をお捜ししていたのだ。一緒に連れて行って下さらんか」
羊飼い1 :「へえ。お安い御用で。では」
全員 :「いざ、ベツレヘムへ!!」
ナレーター: 人、馬、羊の一行は、ベツレヘムの町に向かって歩き出しました。
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