場面[4/6]

ナレーター: さて、話はしばらく変わります。

       そのころ、イスラエルの草原では、羊飼いが沢山の羊を飼っていました。


ナレーター: 夜になり、羊飼いたちは焚き火を囲んで夕食を食べていました。


羊飼い1 :「働けど働けど、稼ぎは税金で取られるばかり。一体いつになったら、神様は救世主様を遣わして下さるだべか」

羊飼い2 :「まったくだ。おら、もう、こんな暮らしはまっぴらだ。

       あっ、まぶしい!」


ナレーター: 突然、夜空が明るく輝いたのです。そうして、天使の声が響きました。


天使   :「羊飼いたちよ。お前たちの待ち望んでいた方が生まれる時が来たのです。さあ、行ってお祝いをしなさい」


ナレーター: まぶしい光は、すぐにおさまりました。


羊飼い1 :「今のは一体何だったんだべ?」

羊飼い2 :「救世主様がお生まれとか聞こえたなあ」

羊飼い3 :「見てみれ。あんな所に見たこともない星が輝いてるでねえか」

羊飼い1 :「よし。一つ、あの星の方角に歩いて行ってみるべ」


ナレーター: 羊飼いたちは、歩き出しました。

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