第37話 タウロニオ3

 一番厄介だったマリアさんを下し、これで後は守りの要の二人をどうにかすれば後は奴のみだ。

 いざ二人の対応に本腰を入れようとしたところでユンファとパオラと奴との間に地割れが起きた。星の寿命が近い。と思ったが直後に脳内に女神ルセリア様からの伝言があった。


(新井君今だよ!)


 大型の竜族の方に乗せてもらい奴が見える位置まで行くと大慌ての奴が見えた。

いい気味だと思いつつ大量の時限式紅玉爆弾ルビーボムを奴めがけて投げつけてやった。


「うおおおwwwwwwwバランスぼーどみてえwwwwwwwほ?なんじゃこら?」


奴がキャッチした瞬間周囲に落ちた紅玉爆弾が一斉起爆し奴を瞬時に爆散させた。

 奴のいた所には奴だったであろう肉片と微かな血だまりが残っていただけだった。

爆破の威力で血すら蒸発してしまったのである。


「あ…あ……」

「うそ…」


脱力する二人に俺は

「なあ、まだ続けるのか?俺は一度でも愛した君たちを殺したくはないんだが…」


その言葉に二人は瞬間般若もかくやというような顔になって襲い掛かってきたのだった。

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