第34話 タウロニオ

 女神様達に謝罪と今後の展望を語った後俺はある人物との決戦を前にしていた。

奴の名はタウロニオ。

俺の大切な人たちを蹂躙し、壊し、利用してきた大罪人だ。

奴のチートスキル『芳香催眠は』奴の匂いを鼻から吸った後、奴からの命令を受けることにより発動する催眠スキルだ。

それならばやりようはあるという事で奴との決戦ステージには予めトラップと風下にならないようにするための用意をしておいた。


そして決戦の時間がきた。俺は風上から奴を見下ろす位置に待機していた。

奴は真正面からきたよ。パオラもユンファもユニス姉もカチュアにエストにマリアさん、エクセリア村の女性たちを連れてぞろぞろと来た。

「あれぇ?wwwwクソザコインポのネトラレライア君じゃーんwwwwwwww

なになに?また女献上してくれんの?wwwwわりぃねーwwwwwwwwwギャハハハハ」


「やかましい奴だなさっさと死ね」


 俺がスイッチを押すと奴の後ろの地面が陥没して巨大な落とし穴が開き大多数の女性たちが落下していった―


「あっぶなwおちたらどーすんだよ死ねや」


 奴がキレてパオラとユンファに命令してるな。

大方奴の周囲を守るようにでも言ったのだろう。

 マリアさんの姿は奴の隣からは動かない。

だが油断はできない。あの人にかかれば俺の首をとるなど朝飯前なのだから。

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