第31話 もしや…?
※胸糞NTR注意※
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あまりにも変わり果てた姿に俺は呆然と立ち尽くしていた。
カチュアさんやエストさん、ミシェイルさんまでもどう触れたらいいかわかりかねるといった態度で様子をうかがっている。
「初めまして。私はユンファよ。あなたが彼の婚約者のパオラさんで間違いないかしら?」
見るに見かねてユンファが直球で突っ込んだ。
「はぁ、うちがパオラだけど。
つーか婚約者って何?そいつと?うちが?アハハハハハハハハハ!」
心底おかしそうに腹を抱えて笑い転げるパオラに俺は頭が真っ白になる思いだったが何とか気を持ち直し声をかける
「パ、パオラ?何があったの?その格好とピアスは…?」
「あ?おめーに関係ねーっしょガキがシャシャッてくんじゃねーよ!
あーあ、一時でもこんなのと付き合ってたとかマジ汚点だわー。つーか消えてくんね?いつまでひとんちにインだよ?これからタッくん来るんだからさっさと消えろよ!」
「ちょっと貴女ねぇ!?」
余りにも、余りにもな言葉に俺はもはや何も言えずユンファの手をそっと掴んで彼らの家からそっと退出した。
「ちょっとライア!なんで言われっぱなしにしてるのよ?!」
ユンファは玄関先までついてきてくれたが家から出たらすぐ俺に食って掛かってきた。
「ユンファ、ごめん。
多分、もうあれは戻らない」
「……どういう事?」
彼女の手を握る手を少し強めて絞り出すように言うとユンファは怪訝な顔をして事情を聞いてきたので予想を話す。
「パオラはあのタッくん?とかいう奴に寝取られた。
寝取られただけならまだいいけど恐らくあれは依存性の何かで縛られてる。
あの状態になってる人を昔たまたま見たことあるけどああなったらもうご主人様以外には振り向かないよ」
「え、それって………そう、なのね…」
「家族が引いててもお構いなしだったろ?その兆候がしっかり出てるんだ。
俺たちはこのままエクセリアに帰ろう。」
「ライア……わかったわ。帰りはゆっくり帰りましょ。さ、乗った乗った!」
務めて明るくふるまってくれるユンファに感謝しつつ俺たちはエクセリアへと帰るのであった。
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次話だけミシェイル視点。胸糞NTR注意報※
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