第30話 パオラ(都会の姿?)
「ふぅ。ここがあの女のハウスね!」
「また懐かしいネタを…」
ヘルメットを外し首を軽く振って髪をなびかせながら往年のフラッシュパロディの台詞を出すユンファに胸が熱くなってしまった。
「へ?何の話?変なこと言ってないで行きましょ」
流石にこの世界じゃ通じないかそりゃそうだ。
気を取り直してミシェイル家(パオラの家)のインターホンを押す。
「はーい。ちょっとおまちくださーい」
パタパタという音が聞こえて玄関ドアが開く。
「あ、ライ君!おかえり!
怪我はない?大丈夫?
そちらのお嬢さんは…?」
「はい。元気です。
えっと、彼女はユンファ。ユンファ、此方の方はマリアさん」
「初めまして、私はユンファといいます。
女神様からライアのサポートをするようにとお告げを頂きましたので村からついてきました。
此方つまらないものですがうちの名産のエクセリアクッキーと爆縮クランチチョコです」
名産品の名前物騒すぎない!?
爆縮クランチチョコって……。
「あらまぁご丁寧にどうもぉ。
あとでみんなでいただきましょうね」
いかんこのままじゃ話が脱線したままになる!
「マリアさん、パオラが大変って聞いたんですけどどうしたんですか?」
「あっ!そうよ!ちょっと上がってちょうだい。
あの子ったら婚約者が来てるのに迎えにも来ないなんて…」
マリアさんに促され彼女らの家に上がらせてもらい、リビングへ着くとそこには――
「あ?誰あんた。うちに何の用だよ。」
綺麗な緑の髪は派手なグラデーションカラーに染められ、耳と鼻と口にはピアスをし、顔や体は日サロで焼いてるかのように焦げ茶色で更にはグレーのスウェット上下を着た変わり果てたパオラの姿であった。
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