第28話 現着からの捕獲
というわけでやってまいりました聖遺物・箱舟!
全長70km超、前世で見たことあるような巨大建造物だった………
お姉さまと合体(意味深)するロボットに出てくる宇宙戦艦です本当にありがとうございました。
「は、はは…こりゃ、すげーや…」
余りの巨大さに呆然としていると突如として背後から麻袋を被せられてしまった。
「よぉーし!捕まえたぞー!」
「神が遺した聖なる物に近づくよそ者は子供でも排除じゃ!やれい!」
「わーーーーー!わー!まってくrごふっ」
「ちょっと!何やってるのよ!女神様からお告げがあったって言ったじゃない!」
怒る女性の声を聞きながら俺は暗闇へと落ちていくのだった―
「……う~ん………痛っ」
痛む頭を押さえながら周りを見る。
どうやら施設の内部という事は分かるがここはどこなんだろうという疑問が勝る。そんな時ドアが開く音がし誰かが入ってきた――
「あ!目、覚めたんだ。よかったー」
「えーっと、どちら様で…?あとここは…?」
「私の名前はユンファ。ユンって呼んで?
あとここはエクサリアの医務室だよ。」
「エクサリア?」
「あーっと、なんて言ったらいいのかな?この村?というかこの船?の名前?」
そうかこの船エクサリアっていうのか。
「ところで、君がライア君?でいいのかな?女神様の言ってた子?」
「ん?うん、そう。ライア。女神様から聞いてると思うけど使徒?みたいな感じ?」
「ふふっ。なんで疑問形なの?おもしろいね君」
「そんなことはさておき女神様から聞いてるってことはここに来た用事もわかってるってことだよね?」
「うん、そりゃね。
ここの村の人間は外から来た人以外はほぼ全員このエクセリアの乗務員の末裔だから動かす方面に関しては安心してよ。
エネルギーも航行分は確保できてるから大丈夫だよ。」
胸を張って自慢するユンファだが女神様がそう定めていたのだろう。
ならば安心してもいいだろう。あの女神様達だから一抹の不安は残るが…
「じゃあ後はここに逃がしたい人たちを連れてきて荷物の積み込みをすればいいだけか」
「そーいうことだね。
あ、そうだ。うちの男衆がごめんね?私の旦那様になる人だって女神様から託宣があって、それで暴走したみたいなのよね…」
「へぇ、旦那様ねー…………ゑ?
えっとごめんちょっとまって!誰が?誰の?」
「だっだからっ君が!私の!……旦那様になるの!」
「あ、う、うん。はい。よろしくお願いします」
「パオラって子と婚約してるんでしょう?私達の村じゃ女の方が多いから重婚とかは気にしなくてもいいわ。
それに君も乗組員、それも艦長として登録されたから時が来たらエクセリアに帰ってくることになるわ。」
「へ?まじ?俺が?」
「えぇそうよ。今度こっちに来るときそのパオラって子とその家族と配偶者を移住させるといいわ」
「お、おう…」
気づけば艦長にされていた件について。
あの爺さんみたいな人が艦長じゃないのか…
え?俺を捕まえた奴らは機関士?マジかよ…
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