第25話
そうしてまた1年がたった。
勿論その間にも婚約者らしいことはきちんとしていましたよ?
まあ出来ることは限られているのでサポートと気晴らしに付き合う程度しかできてないけれど。
「ライア見て!模試でA判定貰ったよ!すっごいでしょー!」
「おぉ、すごいね!
このまま対策を続けていけば合格間違いなしってやつだね!」
「そうなんだけどねー。
今回の模試は実技ないからさぁ~あたしがウケるとこは実技があるんだよねー」
「マジ?それってスキル使えないの?」
「確か使えたと思うけどそんな都合イイスキルあったかなぁ?」
「それじゃ今度のデートで鑑定屋行ってみない?
パオラって結構スキル使い方忘れてるだけで持ってるっぽいしこの機会に調べとこうよ」
「えー…デートは嬉しいけどあのおっさんのとこはやだなー」
「そしたらその時は違う町の鑑定屋にいこう。」
うちの街の鑑定屋さんは人の秘密を見ることを生きがいとした丸々と太ったおっさんである。もちろん性格は最低。
鑑定屋なんて営んでる人は大体他人の秘密を見てニヤニヤする奴が多いが俺たちが行こうとしてる鑑定屋さんは鑑定スキルだけ使ってモニターに表示しそれを鑑定や本人は一切見ないという徹底ぶりだ。
退出時にモニターを客が消す。そうすることによって結果も消えるという仕組みらしい。
なんだその技術うちの街の鑑定屋にもいれてほしい
あと数か月もしたらパオラは受験し卒業して大学に行く。
流石に大学はこの町にはないので一人暮らしになるらしい。
チャラ男に騙されたりしないだろうな…?大丈夫だろうか…
「む。ライアなんか失礼なこと考えたでしょ」
「えっ?ソ、ソンナコトナイヨ」
何故ばれたし…まさかエスパーか?
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