第9話 ユニスティラ2
家族会議が終わり各々が家事などの分担業務をやり始めるのを確認し
ユニ姉が俺の手を優しく握りながら目を合わせてこれからのことを語りだす―
「ライ君。
ライ君には二つの選択肢があるの、
まず一つ目はこのまま私たちと一緒に暮らすっていう選択肢ね。
まだ小学校もまだの君に色々な事をやらせるのは可哀そうかなって思うんだけどライ君に家事を覚えてもらって少しずつでもいいから手伝ってほしいんだ。」
優しく先ほどの家族会議で決まったことを教えてくれる。ん?一つ目?
「それでね、もう一つの選択肢なんだけど…」
なんだか言いにくそうなユニ姉だったが意を決したかのように語りだした。
「二つ目の選択肢―
それはね、この家を出ておじさんと一緒に暮らすっていう選択肢だよ。
勿論こっちを選んでも大丈夫!寂しいけどちょくちょく会いに行くし何だったらお休みの度にこっちに帰ってきたっていいから!」
どうやら二つ目は俺を養子に出す選択らしい。
「ジェイクもさっきは凄い顔してたけどあの子もライ君がこの家で苦労するよりおじさんの家で子供らしく過ごした方がいいんじゃないかってとても心配してたのよ?
そこだけはわかってあげて?」
「うん、わかった。」
「この場で決めなくてもいいから決まったら教えてね?」
そういいユニ姉は自分のお昼を作りに行った。
(まあとはいえ俺の選択肢は決まってるようなもんだ。
二つ目の選択肢は最初からなし。家族と離れるのは辛いし名も知らないおじさんの所に行って幸せになれるとは限らないが、メリットはある…が!)
「ユニねーちゃ「rrrrrrrr」
話しかけようとしたら電話のベルが鳴りユニ姉が電話に出る。
「はいもしもし?
えっ!?う、嘘………」
(あれ?この展開どっかで……)
へなへなと座り込む姉を心配して受話器をかわる
「もしもし?」
「あ、ご家族の方ですか?
大変申し上げにくいのですが遺体の確認をお願いいたしたく…」
とても言いにくそうに告げる電話口の人―
「えっと、どこにむかえばいいですか?
はい、わかりました。ついたらこえかけますね!」
受話器を戻しユニ姉を見る―
「ラ、ライ君―」
「ユニ姉、おじいちゃんが簡単に負ける訳ないじゃん?
ジェイクにーちゃん!セリアねーちゃん!ちょっときてー!」
今にも泣きそうな顔をしたユニ姉を慰めるために精一杯強がってみせ残り二人の兄姉を呼ぶ。
さっきの電話の件を精一杯ぼかして伝えたがジェイク兄とセリア姉はいいたいことを理解してしまったようでショックを隠しきれない様子。
「じーちゃんなら大丈夫!大丈夫!さ、じーちゃんを迎えに行こ!」
こうしてじいちゃんの遺体を確認に向かうのだった。
※三人と暮らすと転生者ばれして最前線に送られて敵国に捕まり人体実験と改造を施されて死んだほうがましな状態にされます。
なので本編のライ君は死にたがりのようですがおじさんの家に行くのが正規ルート。
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