第6話 別れは突然に


その日は朝から慌ただしかった。


というのもどこかの国がうちの国に宣戦布告してきた?らしい。

そのせいでじいちゃんは朝早くから基地の方に駆り出されて行ってしまった。


(いつもだったら大学に行ってるユニ姉も今日は一日家にいるらしいから一人ってことはないんだけど…。

丁度いいから押し付けられたスキルを確認しておこうかな?というかこの世界にきてステータス見たかったけど必ず誰かが一緒にいたから開くに開けなかったんだよな)


「ステータス!」

何も起きない。


(念じる方か?ステータス!)

やはり何も起きない。


(なんで?!)


「ライ君?お姉ちゃんを読んだかな?」

混乱する俺を心配してユニ姉が覗きに来たみたいだ。


「なんでもないよ!」


「そう?なんだぁ残念」

慌てて取り繕う俺に残念そうな顔をするユニ姉だったが家の電話がなったのでユニ姉は電話を撮りに行ってしまった。


(なんとか誤魔化せた、か?)

ホッと一息ついてふとユニ姉の方を見ると


「えっ!?

う、うそですよね?!父さんと母さんが!?びょ、病院はどこですか!?

わかりました!弟とすぐ向かいます!」


慌てて準備したユニ姉に連れられて俺は父と母が担ぎ込まれた?らしい病院に向かった。

道中ユニ姉が不安で震えてたから手をずっと握ってた。


(家族が入院?したなら不安だよな…)


病院についたらジェイク兄とセリア姉もいたがじいちゃんは抜けられなかったらしくいなかった。


手術中のライトが消え医者が出てきて詰め寄る家族に首を横に振った――


その後の記憶は曖昧だ。

印象深かったのは家族がみんな悲しみに暮れていたって事くらいだ。


そしてその頃からじいちゃんに黒いものがくっついてた――




※ステータスは6歳にならないと開けないという仕様ですが人族が他人にステータスを開いているところを目撃されると転生者だとばれるのであっという間に警察と軍が飛んできて捕まります。

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