第36話 山上さんの友達に遭遇しちゃった!
放課後になった。公園のベンチで缶ジュース飲みながら話すしか考えていなかった俺だが、思いがけず放課後デート的なやつになったので何か無いか一生懸命考えました。
で、思いついたのがファミレス。ありきたりだと思うだろ?だって俺もそう思うからね!
でもさ、色々種類もあるし外さないかなって思ったんだ。
チラリと横の席をみると山上さんが友達に囲まれていた。今日もずっと囲まれてるな。
俺は颯爽と横を通り過ぎ人目につかない所で待機っと!
あ、メッセージ送らないと。
「終わったら連絡してくれ。学校内に潜伏してるから。」これで良し。
数分後、メッセージがきた。
「今、玄関近くにいます!」
さて、行くとするか。
…なんか玄関人多くね?仕方ないので、校門を出た辺りでメッセージを送った。
「悪い。人多いから校門出た」
少し後ろの方を振り返ると山上さんが小走りで向かってくる。なので俺も小走りした。
人がいなくなった所で小走りを辞めると山上さんがムッとしながらやってきた。
「なんで逃げてくんですかっ!」
「逃げてるんじゃなくて人がいない所まで
走ってただけだよ」
山上さんはムーッとまだお怒りのご様子だったが、今日の行き先を伝えると何とか機嫌を直してくれた。
「坂井君はファミレスよく行かれるんですか?」
「いや、最近は全然行ってないな。山上さんは?」
「たまに行く程度ですねー」
「そうなんだー」
そんな会話をしながら向かっていると目的地に到着した。
さて、ここでなぜ俺が数あるファミレスの中からこのファミレスを選択したのか聞いてほしい。
同じ学校の人達があまり居ないと予想したからさ!
この近辺には最近オープンしたファミレスがいくつもあるらしいんだよね!
だからそっちに人流れるんじゃね?と俺は放課後までの短い時間で推測したんだ!
「どうしたの?坂井君」
「いや!なんでもないよ。入ろうか」
「うん」
よし!予想通り人も少ない!読みは完璧だ!
「いらっしゃいませ~!何名様ですか?」
「二人です」
「こちらのお席どうぞ!」
「ありがとうございます」
案内されたのは店の奥の方のテーブル席だった。あ、ドリンクバー近い。
「ご注文決まりましたらタッチパネルでお願いします!」
そう言うと店員さんはキッチンの方へ戻っていった。
「山上さん何か食べたいものある?」
「ありすぎて困ってます!」
「ハハハ」
そんな会話をしていた時だった。
「亜美?」
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