第11話 ちょっと嬉しい

席替えをしてから、数日が経ったが山上さんは、話しかけてくるようになった。

といっても、挨拶をしてくる程度だが。

「坂井君、おはようございますっ!」

「おはよう、山上さん。」

今日も、席につくと山上さんが挨拶をしてきた。

別に挨拶ぐらいなんだよ…と思われるかもしれないが、山上さんは基本的に男子には話しかけていない。数日様子を見ていて分かったのだが、挨拶も俺以外の男子にはしていないようだ。

何故俺には挨拶してくれるのかはよく分からないが、ちょっと嬉しかったりする。

まぁ、変な期待などはしていないからそれはいいのだが俺が挨拶を返した後、いつも顔赤くなっているのは何故なんだろうか?

俺の顔面白かったりするのか…だとしたらショックだなー…

ま、高校デビューには失敗したっぽいが

美少女が挨拶してきてくれるのはテンション上がるぜっ!

でも話せる友達も頑張って作らないとな…

今のところぼっち王に王手だしなー…


隼人がそんな事を考えている一方でー


(挨拶が出来るようになりましたっ♪

もっとたくさんお話しできるようになりたいです♪)

亜美は、どう話しかけようか頭の中で色々

シミュレーションするのだった―

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