第4話 入学式準備
それから数日後、父さんと母さんは海外に出発していった。見送りを終えた俺は、自宅へと帰宅して入学式への準備をしていた。
「いやー今日から家に誰もいないのか…」
最初はワクワクの気持ちが大きかったのだが、いざ誰も家に居なくなると気持ちが若干沈んでしまっていた。
入学式は、明後日なのでとりあえず明日軽く学校周辺に散歩にでも行ってみようと周辺の店などを調べていた時、スマホの着信が鳴った。
「父さんと母さんはまだ飛行機の中だよな」
そう思い、スマホを確認すると俺の数少ない友人勇二からであった。
「オッス、隼人は明後日入学式だよな!
俺は今日だったんだけど何人か気の合いそうなヤツに出逢えてバッチリ話も出来たぜー!」
勇二は、俺には出来そうにない陽キャな報告をしてきた。
「入学式からスゴいな!俺には出来そうにないよ…トホホ」
「前にも言ったけどな、笑顔が大切だぞ!」
笑顔の大切さを、勇二から再び力説された俺は、また入学式終わったら連絡するわと言って通話を終えた。
「っていうか…髪切っただけじゃん俺の高校デビューとは…笑」
今さらドタバタしてもしゃーないかと謎の開き直りをした俺は、入学式の準備を完成させ、少しだけ寂しく感じながらいつもより早く就寝するのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます