第4話 私はなぜ文章を書き、本にするのか。

 本日は2024年1月1日。パリ五輪から100年目。そして3度目のパリ五輪の年です。


 昨日、とある同級生からメールが来ました。

 今年の何やらに向け、1か月近く某所に泊り込んで仕事していたそうな。

 彼の仕事は、私と違って一人ではできない仕事。私のは、一人でもできる仕事。

 根本的にそこが違うとはいえ、なぜか、第三者から見ればよく似た世界にやって来たってことになります。

 方や映像関連の創作、方や文字での創作。

 手法こそ違いますが、お互いフリーでの創作活動家には違いありません。


 そんなこともありまして、昨日は姫路駅前のホテルにこもって、真剣にいろいろ考えておりました。


私はなぜ文章を書き、そしてそれを本にするのか。


文化の一翼を担うことで、日本社会の発展に尽くす。

21世紀前半の文化の一翼を担い、後世に残すための事業を行う。

自分自身の職業として物書きと出版業を行う。

ビジネスとして成立させる。

軌道に乗った段階で、他者の本の編集・出版にも携わる。

まずは、これまで作っている自らの作品群を本(!)にしていく。

POD出版による紙だけでなく、電子書籍についても同時に行う。

どんどん書いていくとともに、書いたもの全てをじっくり検証する。


 ここまで、考えてやっております。仕事なのですから、当たり前です。遊びや趣味でやっているわけではありませんからね。

 しかも金がない状態であることが前提ですので、最初から大きな投資どころか数万円程度の金であれ無駄には使えません。


今すぐに、無料もしくはそれに準ずる程度の負担できること


 これを徹底してやっていかないといけません。

 そのためにも、自己出版というシステムはありがたいことこの上ありません。

 企画出版を本名名義で1冊、商業出版で3冊、書籍を出した経験があるからこその立ち位置から進んでいけるわけで、これは大きなアドバンテージなのです。


 吹けば飛ぶどころか吹かなくても吹っ飛ぶほどの微弱零細企業である自分自身の取れる手段は、本当にわずかです。

 しかし、それだからこそできることもあるわけです。

 大手出版社のような大規模な商業出版など、どうあがいても無理でしょう。

 まして私なんかに雑誌の原稿を書いてくれなどという声も来ません。

 ですが、インターネットというインフラをベースに、中古のパソコン1台あれば(実際は3台あって2台体制で仕事を進めております。そのくらいでないと間に合いません。なお、パソコンは無理に最新型でなくてもいい)金銭的負担なしに本が何冊でもできるわけです。

 そうなれば、自らが出版社となればいいだけのこと。

 要は、野村克也さんみたいなプレイングマネージャーのようなもの。

 ありゃ。またここでノムさんが出てしまったぜ(苦笑)。


 野球ばかりで何ですので、別の例えを。

 出版社を介して書籍を出版するのは、言うならこちらがフランチャイズに加盟して事業をするようなものです。しかし、自らが出版社的な立ち位置になってしまえば、こちらがフランチャイズの元締め、言うならフランチャイジーになるわけですよ。ザーからジーへの移動を果すってわけですな。

 もっとも、現段階ではパブファンセルフ社を通してアマゾンや楽天ブックスに売出していますが、将来的には自らが出版社として本を出していけるようにするのも十分可能性ありですね。それもまた、ある意味ザーからジーへの転換ってことになりますか。もう一つ別の例えをすれば、下請けから元請への転換とも言えますね。

 道はまだ遠いかもしれないが、そのくらいの気構えでやっていかねばならん。

 くどいですけど、仕事ですから。


 今の書籍づくりは、言うなら、顧客創出のためのサンプルづくりの側面も持合せているのです。

 流通にしても、これまでのように書店に入ることは考えず、図書館への寄贈も原則として行わない。そうすることで、無駄にISBNコードに金と手間暇をかけなくてよくなります。なくても、アマゾンと楽天ブックスで扱われるならそれで十二分というもの。書店については、現段階では一切無視(=切捨て)。図書館の寄贈についても、すでに出版物で何度となくやっておりますが、これも基本的には無駄な金を使うことになるので、こちらも一切切捨て。

 ここまで思い切りよく事業を組立てることで、無駄な金を使わず、ネット上に販路を絞りつつ、自らの存在を知らしめていくことができます。

 もちろん、状況によってISBNコードが必要になるときが来れば、そのときは自己出版取次の会社を通して取得するか、場合によっては自ら出版社登録をして、諸費用として合計10万円前後の投資をする必要もあるでしょうが、現段階でそんなことにまで手を広げる必要はないと考えております。

 なお、国会図書館への納本については時機を見て実施しますが、これも、やり方次第では次の商品への「仕込み」になり得ます。国会図書館は東京だけでなく関西にも分館がありますので、そのどちらかにまずは訪れてみたいと思っております。そうすることで、また一つ旅行記も出来ますし、納本のノウハウや周辺知識を得られることにもつながります。

 要するに「副産物」をつくる題材にもなるということです。


 昨年は諸般の事情であまり取材等に出向けませんでしたが、今年はできるだけ取材を増やそうと思っております。

 自宅でじっくり仕事のできる環境が整いましたので、そろそろ外に出て題材を得ていかねばと思う今日この頃です。


 とにもかくにも、あいつにだけは、負けないぞ!

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