断章 表側
「成程ねぇ、そんな答えになったのかー」
画面越しの電子の光が唯一の光源となっている部屋がそこにはあった。
背中を外に大きく曲げて、パキパキと音を鳴らして凝り切った体を伸ばす。
近くの机に投げられたペットボトルのコーラを勢いよく飲み干す。
……うえ、これ炭酸完全に抜けてんじゃん。私グラップラーじゃないゴリゴリの技術者ぞ?
「次はどうしよっけー?」
あと十一個完成させないといけないんだよねー。
んー……あ、そうだ。
あの子を使ってみるかー。
風呂は……まあいっか。
もう誰とも会わないわけだし、自分が不快に思わなければそれでよし!
次の抽出を開始しますー、っと、操作完了!
《Stardust Project 第一フェーズ・第二段階に進行します。パスワードの暗唱を。》
「やがて行き着く輪廻を打ち砕かん」
《認証完了。稼働開始》
君たちの色は、きっといつか飛び散るよ。
それがどんな飛び散り方なのかは、自分で定めるといい。
私はここで、新しいコーラでも飲んでいようじゃないか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
この子は一番の人格者ですね。はい。
という訳で第二章の始まりです。
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