第三話  翼持つ双児宮

side 玲

 先生が後ろから現れた後、僕達は先生に付いて個室の喫茶店きっさてんにやって来ました。

 なんでも、自身のステータスの話をする時は他人の目や耳が届かない場所でやるのがマナーなのだそうです。

 「もし友達が出来てステータスの話になった時も、こういう場所を使うようにな。いいな?」

 「「はーい」」

 ……友達、できるかなぁ。

 「そんじゃ、お前らのステータス確認すっか。どうせ全部ランダムで決めてきたんだろ?お前らの事だし」

 「そうなのです、なんかよく分かんなくなりそうだったから鏡に全部丸投げしてきたのです!」

 ミオがそういうと、先生はだろうなァ、とでも言うかのような顔をした後、親指と人差し指で円を描く動作をしました。

 するとどうでしょう、なんか明るくて落ち着く色合いに光る半透明はんとうめいの板?が出てきました。

 「今やった動作が(メニュー)を出すための動作だ。一回やってみろ」

 先生に言われた通りに指を動かすと、私達の前に真っ白な板が出てきました。

 「あれ?おかしいなァ、一人一つのはずなんだが。」

 「そうなんですか?」

 「あぁ……まあいい、とりあえず一枚でも確認してみるか、なんか原因がわかるかもしれないし」

 _____________________________________

Name:ミオ&レイ Lv.2(1&1)   point…0

Job:楽師がくし弓師ゆみし   JobLv.2(1&1) Jpoint…0


Status

HP…170(90&80)   MP…130(70&60)

Str…11(5&6)     Agi…17(8&11)

Int…16(8&8)     Con…17(10&7)

Star…230(140&90)  Luck…23(9&14)


Skill

passive……始まりの十二星・双子座ジェミニ

     相思相愛そうしそうあい

active……重弓ヘヴィショット  初歩的な楽奏スタンダードプレイ

title……四足同道しそくどうどう  黄道十二星座保有者スタータイトルホルダー

______________________________________      

 「何というかあれだな、色々おかしいな。」

 「やっぱりそうなんですか?」

 本来一人一枚の板が二人で一つだった時点で、なんとなくわかっていましたが。

 「あぁ、なんかもう色々とおかしいが、まぁお前らだからそれでいい。」

 「いいのです?」

 「お前らには自由にこの世界を楽しんでもらいたいからな。……あぁ、そうだ。これ渡しておくわ。」

 そう言って先生は、私達に二本の棒を渡してきました。

 「これはなんですか?……木材?」

 「これはな、お前らが他の人との間でいざこざがあった時に役立つ道具だ。持っときなさい。」

 “いざという時に使うといい”

 その妙に印象に残る言葉の後、物の収納(インベントリとかいうので沢山たくさん管理できるようです。すごい!)のやり方を教わって、私達は先生と別れました。

 さて、どこに行きましょうか!

 









_____________________________________

・始まりの十二星・双子座ジェミニ

 →それは私達の始まりであり終わりなき愛と信頼の証。

  私の愛は宇宙そらを満たしても尚器として足りず、貴方の信頼は枯れることはない。

  して尚繋なおつながりかたれず。ゆえして尚想なおおもう。

  効果

・体の一部を常につながなければいけない(外れている間、ステータス0.3倍、スキル発動無効、状態異常:「満たされぬ心」発症)

・対象者のステータスを統合

・称号:黄道十二星座保有者スタータイトルホルダーを取得

 四足同道

 →私達の歩みは一分いちぶ足りともずれることはありません。

  効果

・所持者同士が同じ目的のために行動している間、Str・Int・Agi・Starを1.5倍にする。

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設定考えてたらえらい時間になってしまいました……びっくり。

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