第一話 星屑
side
クリスマス。それは、私たちにとっては記念すべき誕生日でもあります。
歳をとって、一年の成長を数字という分かりやすい数字で示してくれる日です。
先生は「聖なる日と生まれた日が同じたァ、随分縁起がいいじゃねぇか。」なんて言いやがりますが、僕はそうは思いません。
だって、プレゼントが一つしかもらえませんもの。
その分豪華な物らしいのですが、プレゼントというのは中身よりも貰った時の興奮とでも言うのでしょうか?
それが
だからこそ、僕はこの日があまり好きではありません。
ですが、今年は一味違っていました。
先生は、「色」を持ってきてくれました。
side
「「開始」」
「音声コードを確認。Stardust起動します。」
玲と先生以外の声って初めて聞いたなぁ。
そんな考えを置いて、私達は電子の世界へと入って行くのです。
Stardust Online
先生から12歳の誕生日兼クリスマスプレゼントとして贈られたゲームなのです。
楽しいからやってみろとのことなのですが、私達はゲームというものは初めてなのです。
すごいサプライズもあるとのことなのです。
先生がサプライズというと、毎回とんでもないことになるので楽しみなのです!
「ID確認……完了。ようこそ、Stardustの世界へ!」
「はえーすっごいきれいなのです」
「本当だねー」
キラキラした何かが視界いっぱいに広がって、それが消えて真っ暗闇になった後私たちの前にはいつの間にか鏡が置かれていました。
「ゲーム内での名前、スキル、ステータスを設定してください。尚、外見はプレイヤーの目の前にある鏡で参照、調節が可能となっています。」
先生が言ってたサプライズってこのことなのかな?
「名前かー……そのままレイでいいや。知ってる人もいないし。」
「じゃあ私もそのままミオでいいのです。」
「プレイヤー名をレイ・ミオに設定しました。」
声だけでも設定してもらえるのは便利なのです。
「スキルやステータス……せーの」
「「お任せ
私達が一からやろうと思っても、変な事になってしまう気がするのです。
それよりかは”郷に入っては郷に従え“なのです。
きっといい感じにしてくれるのであります。
外見はそのままに、真っ白な髪だけは肩口まで伸ばしてお揃いにしてもらって、設定完了なのです!
「準備はいいですね?では、最後に配信設定についてです。」
謎の声さんが言うには、配信する事で視聴人数や配信数に応じて、特典……プレゼントがあるらしい。
「玲、どうするのです?」
「もちろん決まってますよねー?」
「「やります」」
プレゼントがたくさんもらえるなんて最高の機能なのです!
絶対やってやるのです!
「わかりました。設定を開始……完了。デフォルトは、ログイン時自動配信です。変更したいときは、メニューの設定より変更が可能です。」
“それでは善き旅を、星屑の流れ者達よ”
そんなよくわからない言葉を最後に私達の意識は落ちていったのです。
楽しみなのです!
side 管理AI The Sun
name レイ及びミオ
適正あり。
ステータス・スキル 両方のランダム申請を確認。
レイに弓術・召喚術の付与……了。
ミオに楽器術・召喚術の付与……了。
両名に始まりの十二星・
両名に称号“
Stardust Project 起動します。
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