第17話

そんなある日のこと。

俺は土下座中に頭を誰かの靴で押さえつけられた。

「キモいんだわ」

踏んできたのは風間ハヤトだった。クラスの中でもお調子者で人気がある。

「急にイケメンになったり、冷たくあしらったり土下座したりして。一体何がしたいわけ?」

何がしたいか,自分でもはっきりしなかった。

ただ、一人は楽しくないという気持ちだった。

ハヤトはため息をついた。それは、友人への呆れのように見えた。

「もう、いいよ。こっちもやりすぎてたし」


俺はこの時を待っていた。

ナイフをハヤトの首元に近づける。

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