第15話
俺は,土下座した。朝礼の後だった。
教卓をどかして、頭を他につけた。
クラスメイトたちは、俺のことを見る。しかし無視を決め込んでいる。
「すいませんでした」
そう叫ぶも、誰にも届かない。当然だ。
今まで冷たかった人間が急に謝ったところで誰も耳を貸さないだろう。俺がクラスメイトであったとしても、貸さない。
でももう気づいてしまったのだ。
一人では,俺の復讐は果たせない。
本当に復讐すべきは、卑しい自分なのだから。
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