第10話
次の問題とは、人が寄り付かなくなったことだ。
みな、中身は変わらない俺に気付き,人が周りに居なくなった。
俺は気づいた。復讐にも時間と体力がいることに。
普段はいい顔をしている奴が、たまに冷たくなるのがいいのだと。
俺は演技で涙を流すようになった。
「みんな。冷たくしてごめんね。俺,間違ってたよ」
間違ってただなんて一言も思ってない口で言った。それからナナミと手を繋ぎ、(彼女は顔を赤らめていたが)その手の甲にキスをした。
彼女はとろけそうな笑顔で幸せそうだった。
ああ、そうだと思った。こう言うのが復讐なのだと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます